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饗庭篁村 「木曾道中記」
...兩人ともやう/\少しく此間のぶまを免れて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...此間ちよつと信濃の富士見に遊んだ...
田山録弥 「スケツチ」
...君は一体どんな考えでいたんです? つい此間(こないだ)函根に行く前に奇麗に此女(これ)と手を切って行ったんじゃありませんか」私には...
近松秋江 「うつり香」
...繁文縟禮の弊反つて此間に生じたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此間(このあひだ)の鉢(はち)に水(みづ)を張(は)つて置いて...
夏目漱石 「それから」
...知らん顏をして通ると、此間、私を口説(くど)いたことを町内へ觸れて歩くよ」「あツ、お町か、敵(かな)はねえな?」ガラツ八はさう言ひながらも、惡い心持がしないらしく、縁臺に腰をおろして、お町がくんでくれた温(ぬる)い茶を啜(すゝ)ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間殺された薊の三之助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姐さん」「此間から白梅の精とかいふ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間も、家の人達と一緒に眼を覚ましたので、朝の御飯が済むと、涼しい落葉松林の中へ散歩して、一人で自分の影を見ながら汗ばむほど踊つてみました...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...そいつが此間クレビリヨンの作クセルクセスの主人公を勤めた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...つひ此間の夏の話である...
牧野信一 「鱗雲」
...つい此間も、母は彼に斯んな事を云つた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...それだけのことで此間からむしやくしやして...
牧野信一 「円卓子での話」
...つい此間(こなひだ)までお百度を踏むでゐたんですもの………少しお願があツたもんですから...
三島霜川 「平民の娘」
...「此間先生に戴いた物は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...己は此間(このま)にあつた大鏡に姿をうつして...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...此間の樣に大地震があつたりなどすると...
若山牧水 「樹木とその葉」
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