...かの女はつい此間も窕子の用事でその對屋へと出かけて行つた...
田山花袋 「道綱の母」
...まだ此間(このあひだ)埋(う)めたばかりの彼(あ)のチッバルトも血(ち)まぶれの墓衣(はかぎ)のまゝで...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此間の信ちやんの誕生日にお姉ちやんからの贈物の電氣ミシンもいつ迄も調法するわね』と申しましたら『母さん...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...それについ此間(このあひだ)抱一(はういつ)の屏風(びやうぶ)を買(か)つて貰(もら)つて...
夏目漱石 「門」
...何(なに)とか此間(このあひだ)の問題(もんだい)に片(かた)を付(つ)けなければ...
夏目漱石 「門」
...此間(こないだ)だれか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...此間っから東京へ奉公に出すことになっているが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...此間に座敷牢を調べるんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間紙入を落した時十二文の見料を出して訊くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たつた此間も愛妻論を新聞に書いて下すつたぢやないの?」「ふふん...
林芙美子 「或る女」
...そんなことは如何だつて関はない! 此間の校正の時に...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...つい此間もう少しで殴り合にさへならうとした位ゐ野蛮な口論をした父を思つた...
牧野信一 「スプリングコート」
...此間も私はこんなことを云つて逃げ出したことがあつたのでしたから...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...此間中は毎晩のやうに叔父に随つて...
牧野信一 「妄想患者」
...此間江戸にある蘭軒は病のため引込保養をしてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然るに韓凹巷(かんあふこう)の詩の此間の事を叙するを見るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此間から花子といふ日本の女が varitに出てゐるといふことを聞いて...
森鴎外 「花子」
...彼は実に此間に於て人生無数の憂患を味ひし也...
山路愛山 「頼襄を論ず」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??