...僕は此間の赤十字の總會に高橋と一緒に行つたがね...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...」「此間拵へた着ものがいゝでせう...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...此間の道里を一萬二千餘里の中より精確に控除して計算せんことは...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...此間だつて兼が出だす晩にも後で氣がついて見りや裏の垣根(くね)のあたりに二人ばかりうろ/\して居たんだがおらちやんと見當がついてんだ...
長塚節 「芋掘り」
...此間(このあひだ)は色々(いろ/\)難有う...
夏目漱石 「それから」
...此間(このあひだ)も今日(こんにち)の今(こん)の字(じ)で大變(たいへん)迷(まよ)つた...
夏目漱石 「門」
...此間(このあひだ)家主(やぬし)が手(て)を入(い)れた時(とき)...
夏目漱石 「門」
...此間横浜のもので...
夏目漱石 「余と万年筆」
...此間見たばかりの大福帳仕入帳などをバラバラ繰つて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間から自慢らしく吹聽(ふいちやう)して歩いて居ましたよ」と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間から平次も神経を悩まして居たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに、此間から、誰かに殺されるかも知れないやうなことばかり言つて居たとしたら、――これは唯事ぢやありませんね」「首でも縊(くゝ)らうといふ人間は、そんな事くらゐは言ふだらうよ」平次はまだ氣乘りのしない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此間(このあひだ)の小梅(こうめ)の事(こと)...
樋口一葉 「われから」
...そんなことは如何だつて関はない! 此間の校正の時に...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...何故なら私は此間その地球儀を思ひ出して一つの短篇を書きかけたからだつた...
牧野信一 「地球儀」
...天気さへ好ければ此間うちから引き続いて競馬会が催されてゐるのだが...
牧野信一 「村のストア派」
...此間の晩は何処へ行つたの...
牧野信一 「妄想患者」
...……此間も、小さい子が居酒屋の飼犬に噛まれて、それが狂犬らしいと云ふのに、苦情も云つてゐないんです...
正宗白鳥 「水不足」
便利!手書き漢字入力検索