...此節は忙しいものと見えて...
伊藤左千夫 「姪子」
...弥此節御執行被遊可然奉存候得共...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...當時の模樣を日高凉臺が手紙で傳へた文に「此節は西醫も珍敷者到來にて...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...此節之胸中は都下にて何程深く御推察被下候とも...
徳永直 「光をかかぐる人々」
......
豊島与志雄 「悪夢」
...此節ハ先ズ本所デ男ダテノヨウニナッテキマシテ...
中里介山 「大菩薩峠」
...此節の武家は、そんな事を何んとも思つちや居ませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「最初主人が刄物を持つて居たのさ――、曲者がその手に噛み付いたので、刄物を取落した――曲者はそれを拾つて主人を刺した、といふことになるかな」「すると脇差を取出したのは、曲者でなくて主人といふことになりますね」「曲者が不案内な納戸へ入つて、先づ脇差を取出し、それから主人夫婦の寢部屋へ入つたと思ふより、主人の市之助が、此節物騷だから、脇差を用意して寢て居たといふ方が本當らしくはないか、八」「さう言へば、そんなものかも知れませんね」八五郎は一應この説明で堪能(たんのう)しましたが、説明した平次自身が、却(かへ)つて覺束(おぼつか)なさを感じて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外にも叔父を怨んでゐる者は二人や三人はあるんだから、誰がやつたかわからないが、お玉さんだつて、此節の樣子では、親位殺し兼ねませんよ」「お玉は何を怨(うら)んで居るのだ」「好きな男と一緒にしてくれないばかりでなく、隣の方を向いた窓まで、皆んな釘付けにするやうぢや、お玉さんどんなに人間が素直でも、親を怨み度くもなりますよ」「ところで、變なことを訊くが、お前は久米野の家で下女代りにコキ使はれて居ると言つたが、それで腹の底から諦めて居るだらうな」「――」「口のきゝやう、化粧の濃さ、お前は只の素人ぢや無いやうだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親は、默つてそれを見て居たのか」「一人息子で、甘やかし放題、昔は堺御奉行(さかひごぶぎやう)の與力で、隨分鳴らした大野田仁左衞門ですが、此節は無役で、裕福に暮らして居ますよ」「それだけわかつて居れば、大したものだ、もう一と息押して見るが宜い、大野田の家を潰しても仕樣があるまいが、調べるところまでは調べて置きたい」錢形平次の本能が、このまゝでは濟みさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此節は吉原まで荒し廻る」「達者だな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...でもすぐ納まつたやうで」「そんなことはチヨイチヨイあるのか」「此節は毎晩ですよ」「喧嘩の種は?」「兄妹(きやうだい)と言つても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此節(このせつ)のように...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...此地は此節花盛なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...醇を児玉氏へ「せつかく此節遣候(はむ)と存候」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...但止宿之事は此節奈何(いかゞ)可有御坐...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此節は閑無事(かんぶじ)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此節高名の骨接(ほねつぎ)醫師...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
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