...いまだ此土(このど)にとどまることのふしんさよと心をつけて見るに...
芥川龍之介 「案頭の書」
...此土即寂光土か厭離穢土欣求淨土か...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...風土記、天山有レ山、分而堕レ地、一片為二伊予之天山一、一片為二大和国之香山一、伊予国風土記曰、伊予郡、自二郡家一以、東北在二天山一、所レ名二天山一由者、倭在二天加具山一、自レ天降時、二分而以二片端一者、天二降於倭国一、以二片端一者、天二降於此土一、因謂二天山一本也、其御影敬礼奉二久米寺一、阿波の風土記の如くは、空より降りたる山の、大なるは、阿波国に降りたるをあまのりと山云、其山のくだけて、大和にふりつきたるを、あまのかく山と云となん申、其二 人類学的比較神話学シュワルツの神話学説は、遂に失敗に終りしと雖も、神話解釈に於て、成功を得る能わざりし、彼の神話の起原に関する研究は、或一面に於て、意外の功績を、現わすに至れり...
高木敏雄 「比較神話学」
...此土を取片付けなければならぬ...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...此土が一度にドン/\流れて來て渡良瀬川の低い所に多く這入つた所があつたが多く這入つた所は直ちに昔の通りになつて仕舞つた...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...此土地と云ふものは手の入れ次第で非常に善い村になる...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...此土偶は常陸國相馬郡小文間にて發見(はつけん)せし物にして岡田毅三郎氏の所藏(しよざう)(第一回の圖右の方下の隅を見よ)他の一は鍔(つば)の幅廣き帽子をば前部にて筋違(すぢか)ひに截り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
......
坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...又これから交際せねばならぬ此土地の人々もよい感じは持たないであらう...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...此土地の人に言ひにくい發音もあるから...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...或る時セルギウスは此土地を立ち退いて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...「此土地に歳暮(くれ)の中に雪が降るなんて...
長與善郎 「青銅の基督」
...此土地では珍らしいから...
長與善郎 「青銅の基督」
...先代七兵衞は十年ばかり前に此土地へ來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此土手で髮を切られて居るが」「よく見掛けますよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...折柄暑中休暇で帰省してゐる此土地の知合の青年が三人で...
三木露風 「トラピスト天使園の童貞」
...さりとて平山を手放して此土地に置くのも心許(こゝろもと)ないと思つたのである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...此土地だけは最も簡單に...
柳田國男 「食料名彙」
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