...『此の間ね...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...つい此の間迎えたばかりの呉子さんが...
海野十三 「振動魔」
...あのひとが此の間やって来て...
太宰治 「水仙」
...此の間もお前のお蔭で...
谷崎潤一郎 「少年」
...自分は此の間から...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...此の間のようなこともあったし...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...此の間死んだ鸚鵡の丸籠を下して...
中島敦 「かめれおん日記」
...女の声といふのは此の間のお婆さんであつた...
長塚節 「隣室の客」
...此の間の嵐(あらし)の後で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは一体誰の指金(さしがね)なんだい」「黙れ黙れッ」「此の間から父さんが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...此の間、校長会議で竜宮へいらっした時、竜宮の街で、あの眼鏡を貰っていらっしゃったンですって...
林芙美子 「ひらめの学校」
...此の間から三郎のこときいてゐるので苦言を呈するつもりでゐたところ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...此の間、大阪の読売出版支局長が、小西節があるやうに、ロッパ節を出して下さいと言ったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんな事を此の間うちのおふくろが君んちのおふくろから聞いて来たって云ってたぜ...
堀辰雄 「菜穂子」
...アウチイ・ベエコンの証言に依れば此の間約二時間と見ていい...
牧逸馬 「双面獣」
...「あの方は、私、級中で一番嫌いだわ、此の間もね、お裁縫室の傍にね、ホラ南天の木があるでしょう、彼処で種々お話をしていた時、私が何心なく、芳子さんにね、貴女は何故此の学校へお入りに成ったのって伺ったのよ...
宮本百合子 「いとこ同志」
...あさ子 此の間、慥えた人形ね...
森本薫 「みごとな女」
...此の間も独逸(ドイツ)の何とか言う会社へ直接注文して...
森本薫 「みごとな女」
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