...此の間スタニスラフの尼寺から二人尼っちょが来たんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...』此の間に家来達は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『此の間の市に、叔父さんに買つて頂いた綺麗なペンナイフの柄のやうに、内側の光るのがありますね! ……ほら、青貝の柄のついた、四枚刃のあのペンナイフの――』『分り切つた事ぢやないか...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...『Eは此の間N警察で会つた時に...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...「此の間の日曜にSさんに会つたら...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...あの子供が此の間ぢゆう...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...此の間に何十人何百人の事業家...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...(急激にばら/\と涙を落して)だから僕は此の間...
谷崎潤一郎 「戯曲体小説 真夏の夜の恋」
...これは餘談であるけれども、昭和の現代に於いて、つい此の間、六十八九歳になる或る高名な老歌人が、四十何歳かの某夫人と「おいらくの恋」とやらをして新聞や雑誌に艶種(つやだね)を提供し、大いに世間を騒がしたことはなおわれ/\の記憶に新たなところである...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...此の間じゅうは居たに違いないのだが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...然るに閣下は曾て何等の處置を此の間に取らざりしのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の間死んだ鸚鵡の丸籠を下して...
中島敦 「かめれおん日記」
...ところで、此の宿ぢや、火はくれないのかね? 馬鹿に寒いな……」「さうね、また、此の間みたいに、私、宿で壜(びん)を借りて、カストリ買つて来ませうか?」ゆき子は気が変つたのか、手提げを引き寄せてもそもそと袋のなかを探し始めた...
林芙美子 「浮雲」
...たつた此の間まで...
林芙美子 「浮雲」
...此の間、校長会議で竜宮へいらっした時、竜宮の街で、あの眼鏡を貰っていらっしゃったンですって...
林芙美子 「ひらめの学校」
...此の間「都」の記者が僕を海棲動物と言ったが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アウチイ・ベエコンの証言に依れば此の間約二時間と見ていい...
牧逸馬 「双面獣」
...真紀 此の間中のと...
森本薫 「みごとな女」
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