...自分の夢は此等の數多き夢の中の最も見すぼらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...此曠野に吹いて來ては...
石川啄木 「散文詩」
...北の方から此村に入つた...
石川啄木 「赤痢」
...此処にゐる人は、兎(と)に角(かく)此の未決なり既決に囚人としてゐる人と何かの関係のある人に違いない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...此れ一種言うべからざるの感あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...石を載せた板家が其処にも此処にも見えた...
田山花袋 「子供と旅」
...(此裡(このうち)にカピューレット家(け)代々(だい/″\)の廟所(べうしょ)ある體(てい))...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...875867「蠻語」の句はホメーロス詩中只此一行のみ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...此花ざかりを移し植えて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二千兩の小判を此處へ隱したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...論者の中には此時代の文物を一括し...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...此の日本の美の上に...
溝口健二 「日本趣味映画」
...さやうの場合には此書附を持つて江戸に出て...
森鴎外 「栗山大膳」
...此星の栄は彼の星の栄に異なり...
山路愛山 「明治文学史」
...「校川宗兵衛どの急のお目どおり願わしゅう伺候にございます」「それはよい折だな」宗兵衛と聞いた左近はすぐに此処へ案内してまいれと命じた...
山本周五郎 「新潮記」
...松火の火が此處まで來る頃には夜が明ける...
吉江喬松 「山岳美觀」
...それは此家(ここ)の旦那だと正直に頭(かぶり)を振る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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