...なんで浅草をブラブラしてんの?」「――さあ」正面切って説明するのが億劫(おっくう)だったので...
高見順 「如何なる星の下に」
...あんなに正面切って次々と質問されるとこちらは...
太宰治 「惜別」
...正面切っての議論が出来ません...
太宰治 「人間失格」
...もちろん正面切ってそれとは言わなかっただろうけれど...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...正面切って問いつめられると...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...土井鉄之助が正面切っておさえつけるはずですから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...正面切ってたずねられても...
久生十蘭 「あなたも私も」
...こんな馬鹿と正面切って渡合うほどのこともあるまいと...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...正面切って保嗣に働きかけたが...
久生十蘭 「無月物語」
...あんな情勢の中で正面切って戦争に反対することは事実上不可能だったんです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...保守党政権ではなんとかして急進派の勢力を衰えさせたいと思っていながら正面切ってダンアツすると世論がうるさいので困っているようであり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...正面切って言えなかったのであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...堂々と正面切って対峙(たいじ)するの壮観を展開したのは...
吉川英治 「三国志」
...正面切って見ることができた...
吉川英治 「私本太平記」
...よろしい、そう正面切って、師直に挑(いど)んで来るなら、師直にも覚悟はある」彼は、生来の闘志を大きな唇にむすんで、いらい寸分の油断はないつもりでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...声なき底に勝家対秀吉の正面切っての衝突が...
吉川英治 「新書太閤記」
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