...それから或篆刻家(てんこくか)は...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...「字は大篆(だいてん)の読みにくく絵は丹緑(たんろく)のあどけない」回覧雑誌として第一号を発表したのが明治十八年の五月二日で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...それは篆籀(てんりゅう)のような文字で読むことができなかった...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...それは篆隸萬象名義と云ふ本であります...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...殊に是れに書いてある篆書などを一々入れると云ふことは手數であるから...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...此の篆書は有つても無くつても大したことはありませぬ...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...わたくしの伝聞する所の者を挙ぐれば既に述べた福地桜痴小野湖山の他には篆刻家中井敬所と箕作秋坪との二人があるのみである...
永井荷風 「上野」
...上に流沙河(りゅうさが)の三字を篆字(てんじ)にて彫付け...
中島敦 「悟浄出世」
...黒塗の上へ篆書(てんしょ)の金文字で神籤と書いたその箱の中には...
夏目漱石 「明暗」
...篆刻(てんこく)も出来る程の多芸な人に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...もし名前でも彫るならなるべく字数を少くして悉(ことごと)く篆字(てんじ)にしてもらいたい...
正岡子規 「墓」
...並に篆字朱文である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又斎の子が亦斎(えきさい)で、家業を嫌ひ、篆刻を学び、後には所謂戯作者の群に投じ、雑書を著して自ら紫軒道人(しけんだうじん)と署した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...篆刻(てんこく)の美は...
横光利一 「夜の靴」
...篆刻をやるといい...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...其角堂派の金港俳壇の宗匠で篆刻家でもあった...
吉川英治 「年譜」
...中村梧竹の篆字(てんじ)で「川村印房」とした彫看板が表二階の屋根半分を隠していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...篆刻も上手というので...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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