...殆末期(ほとんどまつご)の芭蕉の顔を正視する事が出来なかつたらしい...
芥川龍之介 「枯野抄」
...誰ひとりとして敢てラザルスを正視するものはなかった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...我々は今日においてまさに我々みずからを正視する必要があるであろう...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...この前代未聞の残虐を正視するに堪えなかった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...あはれな一個の生命を正視する時...
高村光太郎 「智恵子抄」
...「藤戸」の怨霊の面は舞台の上で長く正視するに堪へない程物すごく人に迫る...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...顔を挙げて正視することなく...
豊島与志雄 「聖女人像」
...物を正視することのできない臆病な態度など...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物を正視することのできない臆病な態度など...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も彼を正視することはできなかつたのだ...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...メアリゴウルドを正視するにも忍びないし...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...バルザックは嘘偽も人世のリアリティーの一つであることを正視する勇気をもっていた...
宮本百合子 「折たく柴」
...僅か七歳という年からだ」おたきは正視するに耐えないように...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...道誉」高氏も彼を正視する...
吉川英治 「私本太平記」
...綱吉の眼はよく正視することができなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...この敵を正視すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...終日太陽の顔を正視するあの向日葵の花と咲いて...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...しかし私は絶望する心を鞭うって自己を正視する...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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