...正直にこう返事をしました...
芥川龍之介 「河童」
...可成り正直に心からの聲を出して書いた事があつた...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...そんなら何で正直に「自分が離しともないのだ」と云はんと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ただ正直になるように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...正直にお祝を申上げて歸つて貰つたのさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正直に告白して殆んど讀んでないのである...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...まあ、正直に言うと、感情的な理由から言わなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...学閥などについて知り合の或学界通B君にくわしく質問して見たから読者諸君の御参考のために以下問答体でその話をなるべく正直に御紹介しよう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...正直にいうと、あんまり高い塀だったので、目ざわりで、あれがなければいいがと多少呪ってもいましたが...
水上滝太郎 「遺産」
...正直に素直に其の忠言に従う事は出来なく成るものでございますね...
宮本百合子 「いとこ同志」
...正直にその希望に従い...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...彼エピクロスに彼が全然思ったこともないようなことを言わせている事実を正直に認めた上...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわちC・プロティウスがないしょで彼にあずけた財産を正直に返却したということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「正直に答えてくれますか」甲斐は微笑した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...僕たちは一番正直に考えるべきところへ来てしまったのですよ...
横光利一 「旅愁」
...虎之助は、正直に、「どこへ眼を注(そそ)いでも、さして敵の気配は窺(うかが)えません」と、いった...
吉川英治 「新書太閤記」
...正直に何でも知ってることをお話ししろよ」「あっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...とかく、目明しなどという者は、八ツ当りに当った時と慢心の味に狎(な)れて、いつでも物の裏を観よう、裏を行こうとする癖(くせ)があるから、正直に、表(おもて)が表で来たり、白が白で目の前に存在していたりすると、かえって己れの小智慧(こぢえ)にからかわれて、神楽(かぐら)堂の外で神楽舞をやっているような、お話にならない骨折損をやるものだ――ということを、この時万吉、悟(さと)ったかどうだか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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美しい目鼻立ち あっちにもこっちにも 品質低下
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