...わたしは正直に創作だけは少くともこの二三年来...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...わしは子を持つた父親として正直に書いた...
犬養健 「愚かな父」
...正直に真面目に金の儲かる道はいくらもある...
内田魯庵 「青年実業家」
...正直に言わないとただじゃおかないぞとすごむのである...
高見順 「いやな感じ」
...もっと正直にならなければいけません...
太宰治 「正直ノオト」
...正直に告白している人を見ると...
橘外男 「雷嫌いの話」
...みんなの足どりを正直にしめして八分ほどすぎている...
壺井栄 「二十四の瞳」
...等高線の屈曲配布にはおのずからな方則があっていいかげんなものと正直に実測によったものとは自然に見分けができるのである...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...彼れは正直にして善良なる信条を有したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あっしには少しも解らねえ」「正直に言うと俺にも解らないよ」「ヘエ――」「八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正直に言ひさへすれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正直に打ちあけることにきめました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...とまあ僕は解釈するね」× × ×正直に白状するが...
平林初之輔 「犠牲者」
...いざとなると別れるのが辛かったんじゃなくって」「正直にいえばほっとしたさ」万三郎はついつりだされる...
山本周五郎 「風流太平記」
...正直には云わないものだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...兎(と)に角(かく)五日(いつか)位の短い滞留の間に伯林(ベルリン)から受けた表面の印象はミユンヘンやヰインに比べて反対に面白くないものであることを正直に述べて置く外はない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...その正直に歓んで見せる容子というものは...
吉川英治 「黒田如水」
...曹操もうなずいて、「それを実は、予も、敵国の勃興以上に、憂えているところだ」と、正直に云った...
吉川英治 「三国志」
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