...僕は正直に白状すれば...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...勇気も出て正直にもなるし...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...正直に云へば、娘が最初青木の家を飛び出した原因はまだわたしには腑(ふ)に落ちず、また娘と鷹雄の間の心持も何が何やら一向理解出来ないのだが、わたしが黙す事でこの場合すべてうまく行くといふなら、まあ/\黙さうと思つてゐる...
犬養健 「愚かな父」
...温良に正直にすべてを語って御覧...
太宰治 「虚構の春」
...不道徳だ! いったいだれが四十以上も生きている? 正直に誠実に答えてみたまえ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一体君は人の言う事を何でもかでも正直に受けるからいけない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...なぜ正直に言ったことが悪い――それが不足だった...
長谷川時雨 「西川小りん」
...宿の叔母さんに正直に話しする...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...正直にしてゐるのと...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...正直に言え、うっかりの原因を」ヴィラが冷たく軽蔑して相手を見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...これから私は大胆にそして正直に私の仕事に向わなければならない...
三木清 「語られざる哲学」
...私は正直に言つてゐるのよ...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...正直にそう思われたために...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...正直にお話しいたしましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正直に試験して見れば...
森鴎外 「妄想」
...いや正直にいうと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――おい、正直に云え猪之、なにがあって江戸にいられなくなったんだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ただの噂(うわさ)の程度を正直に梶(かじ)に伝えているだけであることは分っていた...
横光利一 「微笑」
便利!手書き漢字入力検索