...一番正直な雌の河童は遮二無二雄の河童を追ひかけるのです...
芥川龍之介 「河童」
...思わず正直な答をしました...
芥川龍之介 「杜子春」
...正直な暮しをするつもりです」杜子春の声には今までにない晴れ晴れした調子が罩(こも)っていました...
芥川龍之介 「杜子春」
...正直なる日記でなければならぬ...
石川啄木 「弓町より」
...そういう正直なおばあさんの家のことですから...
宇野浩二 「でたらめ経」
...『私は単なる正直な映画技師です...
谷譲次 「踊る地平線」
...その表情にはいざとなると正直な...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...人間らしい正直な骨折りをきらって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...春陽堂も其頃は今日とは違つて正直な好い本屋でした...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...正直な弁信法師は...
中里介山 「大菩薩峠」
...子路の推薦(すいせん)によってこの国の大夫となった・正直な・気の小さい男である...
中島敦 「弟子」
...余は元来呑気なだけに正直なところ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...その代り堅いのと正直なのが看板(かんばん)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「おっしゃることは、わかりましたけど、正直なところ、愛一郎さんとは、一週間ほど前、たったいちど、お逢いしただけの関係なんですから、お考えちがいのないように」秋川は、困りはてたように、腕を組んだ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...そこで、われこそは幸運に与(あず)からんものと、正直なもので、数百の警官がまるで宝探しでもするように、この、金儲けになる福の神みたいな子供の行方(ゆくえ)を眼の色を変えてさがしまわった...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...」「いつの間にか君の方が正直な人間になつてしまつたな...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...――貴公が正直な人間なら後悔するぞ...
山本周五郎 「花も刀も」
...――正直な村重はぎくと色を更(か)えざるを得なかった...
吉川英治 「黒田如水」
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