...正物(しやうぶつ)の寒山拾得が揃つて飯田橋を歩いてゐるのも不思議だから...
芥川龍之介 「寒山拾得」
...正物(しやうぶつ)のその男が...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...まぎれもない正物(しょうもの)とは...
江見水蔭 「備前天一坊」
...これを応用すべき具体的の「場合」の前提とすべき与件の判定は往々にして純正物理学の範囲を超越する...
寺田寅彦 「地震雑感」
...正物(ほんもの)の小判や一朱金二朱金の裾模様(すそもよう)を着たというんでしたわ...
徳田秋声 「仮装人物」
...その矯正物(きょうせいぶつ)を見出した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「猫は一つの矯正物(きょうせいぶつ)だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...声だけ聞いても米友の正物(しょうぶつ)だということがわかるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...私どもはあの中には正物(ほんもの)の小判があることと思い込んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私共はあの中には正物(ほんもの)の小判があることと思ひ込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...正物にまぎれもなき物と定ったそうでございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...正物を養父に見せると...
久生十蘭 「魔都」
...金製の鶏でなく正物の鶏を宝とした例もある...
南方熊楠 「十二支考」
...ないしは修正物として...
三好十郎 「その人を知らず」
...猫(ねこ)もでなければ呂宋兵衛(るそんべえ)の正物(しょうぶつ)もあらわれなかった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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