...彼は正気でないと言われたが、実際は普通だった...
...彼女の言動が正気かどうか疑わしい...
...正気な判断を下すためには冷静さが必要だ...
...面白いことを言っているが、本当に正気か?...
...精神的な病気があると、正気でいるのは難しい...
...「ああ火が燃えている」と思う――その次の瞬間には彼はもういつか正気(しょうき)を失っていた...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...川北先生を一日も早く正気にもどるように...
海野十三 「四次元漂流」
...私の家にこういう品物のあることが、一体どうして私の気まぐれな同僚の名誉なり、正気なり、生命なりに影響するというのだろうか? 彼の使いの者が私のところへ来ることができるならば、なぜその者は彼のところへは行けないのだろうか? それには何かの差しつかえがあるとしたところで、なぜその紳士は私によって密かに迎え入れられなければならないのか? 私は考えれば考えるほど、相手が脳病患者であると確信するようになった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...老ベエコン夫人がとうとう正気を失ってしまったからである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...織部正がやがて正気に復(かえ)った時は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...正気だと鑑定(かんてい)をつけたと見え...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...正気に帰るということも...
戸坂潤 「社会時評」
...もう少し正気な国粋哲学に眼を向けよう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...クリストフは正気づいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...次に真直(まっすぐ)な往来を真直に突き当りの山まで見下(みおろ)したもんだからようやく正気づいたのは前(まえ)申した通りである...
夏目漱石 「坑夫」
...二十三歳の強健で正気な男を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...のみならず」加十は漸く正気を取戻し...
久生十蘭 「魔都」
...ぼーっとした状態から正気に戻ろうとしていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...そうした獅子の愛撫のためにやっと正気にかえり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...正気の人間がキチガイに顔負けしたんですね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それは正気(しょうき)か! おどかしか! 見ごと取れるものなら武力をもって取ってみろ」これは理(り)のとうぜん...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――伝右は、正気じゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...『九時十五分か……正気の沙汰じゃあない』と呟いたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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