...艦は再び正常な航路についていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...正常な感情とに訴えました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...またもし蓄音機の盤を正常な速度の二倍あるいは半分の速度で回転させれば単に曲のテンポが変わるのみならず...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...初めて本来の正常な有機的連関に...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...時代の性格は歴史的感覚によって――この正常なる実践的・社会的関心に於て――のみ把握出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...等々は稍々正常な言葉ではないであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...必ずしも技術の正常な発達の因子だとは限らないという点である...
戸坂潤 「技術の哲学」
...歴史的批評は正常ならば当然社会的批評をも意味するわけだから...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...正常な意味での歪みや正不正はない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ブルジョア・デモクラシーは遂に今日に至るまで正常な形の発達を遂げることが出来なかった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...正常な状態に導くどころか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「割れ目の面に於ける音波の反射をかなりまで防止し得従って鐘の正常な定常振動を回復することが出来るであろう」という考察がなされたのである...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...正常な言語の音としては...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...奈良朝においては多分正常な音韻としては存在しなかったであろう...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...どこか正常なところを失つてゐるやうに思はれた...
北條民雄 「朝」
...勿論あれは正常な一日の大略であって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正常な生活と文学とを語り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正常な近代人的な教養と道理とを持っているならばそれを認めていなければならぬ筈だ...
三好十郎 「恐怖の季節」
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