...後にはその文学的彫刻を止揚するために詩歌に近づいた...
高村光太郎 「美術学校時代」
...だからイデオロギーに於けるかの矛盾を止揚するものは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...論理はその論理的矛盾を動機・動力として之を止揚するのではなくして...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この矛盾を止揚する批判性として...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...恰もこの多衆性概念を止揚する――組織する――処のものであることを...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...併し実際上の問題を離れて認識論的見方に立つ限り両者の対立を止揚する事が吾々の願いでなければならぬ...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...を止揚するために人々は往々判断を導き入れる...
戸坂潤 「性格としての空間」
...従来の殆んど一切のブルジョア観念論(乃至ブルジョア唯物論)の認識論による真理諸観念を止揚するものだと見ていいだろう...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...即ちこの矛盾を止揚するのは空間が主客の対立を可能にするというジュンテーゼである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...――そして彼はそれを止揚するために因果の関係を相互作用の関係に転化する...
三木清 「科学批判の課題」
...全無産階級の物質的貧困と窮迫とをその理論のうちに止揚する...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...かえって一切の階級を止揚することなくしては実現されない...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...唯物史觀はまたそれ自身實踐を止揚することなくしては理論としても成立し得ないのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...我々は今の状態を止揚するところの現實的なる運動を共産主義と呼ぶ...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...彼自身の生活條件を止揚することなくしては...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...プロレタリアートは彼の状態のうちに總括されてゐる今日の社會の一切の非人間的生活條件を止揚することなくしては...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...この矛盾の理解は理論と實踐とを辯證法的に止揚する立場に於て初めて可能である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...都会の工業に対する農村のこれまでの植民地関係を止揚するばかりではない...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
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