...通有的名詞である...
石川三四郎 「社会的分業論」
...是レ婦人若クハ小児ノ通有性(性は消してあります)ナル「人間以下ノ人間」ヲ示スモノニシテ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...元来都会生活には今も昔も通有のデカダン気分がある...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...これすなわち悪人の繁栄と安泰を世に通有のこととして述べたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...蒐集家に通有な好みは...
辰野隆 「愛書癖」
...そして関門地方通有の風がまた吹きだした...
種田山頭火 「行乞記」
...これらの場合にはいずれも通有な一種の原理のようなものがあると思われる...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...もっともこのようなことは何も連句に限らず他の百般の事がらに通有ないわゆる「転機」の妙用に過ぎないので...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼は日本国民の通有性を有す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...庄次は突然な出來事を聞かされて無垢な青年に通有(ありがち)な一種の慄ひを禁じ得ませんでした...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...曾て斯る交通有たるを知るのみ」と述たり...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...男女に通有な変化と新奇とを追う傾向に従ったまでだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...現に河野通有の兜というのが代々伝わって来ている...
柳田国男 「故郷七十年」
...五十がらみの男の通有性として...
吉川英治 「新書太閤記」
...それと横浜生れの通有性で...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...これは当時のキリスト教宣教師に通有の傾向であってフロイスに限ったことではない...
和辻哲郎 「鎖国」
...一般人に通有な輪郭でありながら...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...アッシリアの彫刻に通有なあの「威力を現わすための目の誇大」の認められるものがあり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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