...祭礼に通有な香のむしむしする間を着飾った娘たちが...
有島武郎 「カインの末裔」
...これはいろいろな野蛮民族に通有な考え方に該当しているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そのどれにも通有なのは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...この国士型というは維新前後から明治初期へ掛けての青年の通有であって...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...あるいは彎曲的螺旋式(らせんしき)に見なければ気が済まない詩人哲学者通有の痼癖(こへき)があった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...蒐集家に通有な好みは...
辰野隆 「愛書癖」
...これは多くの読書家に通有な事であるが...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...まだ弾性体に通有な「履歴の影響」という厄介な事が残っている...
寺田寅彦 「方則について」
...また盲人通有の癖として...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当時のドイツ人に通有な厚かましい軽蔑(けいべつ)の態度で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仕事を珍しがってる細君に通有な...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...都会に生れたものの通有する性癖であろう...
永井荷風 「巷の声」
...したがって個人の手になる通有の作は...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼等仲間の通有的茶飯事で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...その通有性に適合した社会を組織し...
夢野久作 「鼻の表現」
...猜疑心(さいぎしん)は時代の通有性だった...
吉川英治 「私本太平記」
...自分と似ているような存在――対比されるような才腕の持ち主を――たれも好かないのはひとの通有性であることに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「――これは誰にもある人間の通有性だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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