...投機者には通有らしい...
有島武郎 「星座」
...これはいろいろな野蛮民族に通有な考え方に該当しているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...元来都会生活には今も昔も通有のデカダン気分がある...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そして関門地方通有の風がまた吹きだした...
種田山頭火 「行乞記」
...人間の通有性にもとづくものだろう)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...これは流行語には通有な状態でもあるが...
津田左右吉 「日本精神について」
...一方ではまたそれらの種々の環境因子に通有な性質と作用の帰納に必要な資料を収集するのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...昔も今も通有な一種の偏狭なアカデミックの学風は...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...もっともこのようなことは何も連句に限らず他の百般の事がらに通有ないわゆる「転機」の妙用に過ぎないので...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...階級通有の偏見を超越してる大人物らしく振舞おうと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...テイザン曰(いわ)く北斎の特徴と欠点とは要するに日本人通有の特徴と欠点なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無論歌麿の女の面貌といへども日本画家の通有なる一定の形式を脱せず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...都会に生れたものの通有する性癖であろう...
永井荷風 「巷の声」
...過去にそのインテリの通有性を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人間の通有性――誰かに自分の犯行を打ち明けたいという本能――を私は信ずるからである...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...事柄の社会的自然的事情について作家たちの科学的知識の欠如していることは今日までの戦線ルポルタージュに顕著な一つの通有性となっている...
宮本百合子 「明日の言葉」
...現に河野通有の兜というのが代々伝わって来ている...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼等仲間の通有的茶飯事で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??