...祭礼に通有な香のむしむしする間を着飾った娘たちが...
有島武郎 「カインの末裔」
...通有的名詞である...
石川三四郎 「社会的分業論」
...これすなわち悪人の繁栄と安泰を世に通有のこととして述べたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これは流行語には通有な状態でもあるが...
津田左右吉 「日本精神について」
...これらの場合にはいずれも通有な一種の原理のようなものがあると思われる...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...彼は日本国民の通有性を有す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...威圧なるものに対するごとに起されるこの女性の通有癖であることに過ぎません...
中里介山 「大菩薩峠」
...知的生活を送る人間に通有の...
中島敦 「光と風と夢」
...過去にそのインテリの通有性を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...日曜には二人で市中かもしくは近郊へ出かけるという月給取階級に通有の習慣をもっていたので...
平林初之輔 「秘密」
...もともと一般の酒呑みの通有性で...
牧野信一 「露路の友」
...これは余自身が愚なばかりでなく一般人間の通有性である...
正岡子規 「病牀六尺」
...彼等仲間の通有的茶飯事で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...その通有性に適合した社会を組織し...
夢野久作 「鼻の表現」
...東洋人通有の老莊的な人生觀が菊池氏の場合でもあの風貌に滋味を加へてゐたことは見のがせないし...
吉川英治 「折々の記」
...讒者(ざんしゃ)の通有手段である...
吉川英治 「三国志」
...人間通有の凡小な感情は...
吉川英治 「三国志」
...五十がらみの男の通有性として...
吉川英治 「新書太閤記」
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