...これはいろいろな野蛮民族に通有な考え方に該当しているのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...通有的名詞である...
石川三四郎 「社会的分業論」
...その頃に限らず富が足る時は名を欲するのが古今の金持の通有心理で...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...二葉亭もまたこの通有癖に累(わずら)いされ...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...ここの看護婦さんたちに通有の気風らしい...
太宰治 「パンドラの匣」
...これは多くの読書家に通有な事であるが...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...多少でも通有なものではなかったかと疑う...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...もっともこのようなことは何も連句に限らず他の百般の事がらに通有ないわゆる「転機」の妙用に過ぎないので...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...彼は日本国民の通有性を有す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...男性通有のことだとすれば...
豊島与志雄 「裸木」
...威圧なるものに対するごとに起されるこの女性の通有癖であることに過ぎません...
中里介山 「大菩薩峠」
...かさ/\と乾燥(かんさう)した肌膚(はだへ)が一般(ぱん)の老衰者(らうすゐしや)に通有(つういう)な哀(あは)れさを見(み)せて居(ゐ)るばかりでなく...
長塚節 「土」
...西暦一九二八年十月大森馬込(まごめ)町にて 著者新版の序インテリの通有性は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...時々滴々と二勺不足位之御便通有之...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...男女に通有な変化と新奇とを追う傾向に従ったまでだと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼等仲間の通有的茶飯事で...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...動物性と人間性……固有性と通有性……ただ個性というものの中にも...
夢野久作 「鼻の表現」
...諂(へつら)いはせぬぞ――と殊さらに態度を持(じ)して示す――野武士たちの通有性でもあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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