...紀州田邊の女は「清水鳥」――二十一歳――勉強の爲め止宿と書き付けてあつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...『宮樣の止宿あらせらるゝ室なり』と...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...止宿人は私たち夫婦きりだったから...
谷譲次 「踊る地平線」
...他の止宿人は何も知らないのでありますから...
谷譲次 「踊る地平線」
...不幸な止宿者一同は...
谷譲次 「踊る地平線」
...正枝と二人の止宿人とは...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...止宿人の誰にも嫌疑はかけられないと正枝は断言した...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...一方庭を隔てて止宿している男女が数人あって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この丸亀は折から妻の妹の夫、また私にも父方の従弟に当る菱田中行が基督教の宣伝のため来ていたので、そこへ止宿した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この後ちはこの宅と娘婿の山路一遊の宅とあちらこちらと止宿して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...どの部屋も学生の止宿人らしく...
原民喜 「永遠のみどり」
...これが唯一の証人なんだ」「他の止宿人は居らんのですか」谷口は妙な咳払いをして...
久生十蘭 「魔都」
...メールアイランドと云う処に海軍港附属の官舎を咸臨丸(かんりんまる)一行の止宿所(ししゅくじょ)に貸して呉(く)れ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...止宿人の大半は宿を換えてしまった...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...十四号室の止宿人が熟睡しているのを見すまし...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...予君の父君に久しく止宿して後渡米の時その家から出で立った...
南方熊楠 「十二支考」
...止宿人と顏を合せても...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...私はタージ・マハール・ホテルに止宿する商用の旅を彼地(かのち)につづけていたのであったが...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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