...沙漠よりも静謐である絶望はヒトを呼び止める無表情である表情の無智である一本の珊瑚の木のヒトの頸(クビ)の背方である前方に相対する自発的の恐懼からであるがヒトの絶望は静謐であることを保つ性格である...
李箱 「且8氏の出発」
...これらはいかに自然物を愛する人でもいやしくも生活している以上は止めることはできぬ...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...その八掛け八十円だけの製造に止める...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...憚(はゞか)りながら此の左大臣を引き止めるには足りませんな」「そう仰っしゃられると穴へでも這入りたい! 愚老としましては此れが精一杯なのですが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...すっぱり止めるからな」ミチは返事をしなかった...
富田常雄 「刺青」
...――そんなら傭入の方は当分止めるだらうに...
中原中也 「蜻蛉」
...出発三日前に急に取り止めることになった...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...「ん」「俺あ酒を止めるぞ」ふとんの中から云つた...
新美南吉 「鍛冶屋の子」
...止めるに止まらねえというものさ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...まるで馬が逃げ出そうとするのを止めるかのように手綱を握り締めていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...たってと言へば役者は止める...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」「何を仰しやるんでせう! 一體その遺産がどんな影響をあなたに與へるとお思ひになりますの? それがあなたを英國に引き止めるでせうか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...攻撃されて居る筈の自分は寧ろ喜劇を見てゐるやうな笑ひを止める事が出來ないのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...これをさえぎり止めることができなかったのであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...出入りは止めると云われた」栄二はなにか云いかけたが...
山本周五郎 「さぶ」
...激しくこみあげてくる嗚咽(おえつ)を止めることができなかった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...まだその男を突き止めることができなかった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...「誰も、止めるなっ...
吉川英治 「松のや露八」
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