...………(永い間(あいだ)の歔欷(すすりなき))「ぽうろ」弥三郎の話ああ...
芥川龍之介 「報恩記」
...歔欷(きょき)の波うねり...
太宰治 「狂言の神」
...歔欷(きょき)の声が聞えた...
太宰治 「走れメロス」
...低い歔欷(すすりなき)の声をはじめて聞くような気がした...
徳田秋声 「黴」
...その歔欷は何処(どこ)からともなくかすかに流れてくるともなく彼自身の胸のなかへ深く泌み込んできた――彼はただ一人淋(さび)れはじめた秋の末の庭先の縁へとりのこされていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ものの十秒とも経たないうちにその啜泣は波打つ歔欷(きょき)と変った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...門(もん)の外(そと)にはおつぎが與吉(よきち)を連(つ)れて歔欷(すゝりなき)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...鮮純なリズムの歔欷(すすりなき)はそこから来(く)る...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...僕が死んであげる――」その人は歔欷したが...
長谷川時雨 「傘」
...うつ伏していた歔欷(きょき)がはたと停って...
本庄陸男 「石狩川」
...其上(そのうへ)可哀相(かあいさう)に歔欷(すゝりなき)までして...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ねえ!』憐(あは)れな小(ちひ)さな物(もの)が再(ふたゝ)び歔欷(すゝりなき)しました(否(いや)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...尚(な)ほ折々(をり/\)少(すこ)しづゝ歔欷(すゝりなき)して居(ゐ)たけれども...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...歔欷(すゝりなき)しながら咽(むせ)ぶやうな聲(こゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...不幸(ふかう)な海龜(うみがめ)の絶(た)えざる歔欷(すゝりなき)とがゴタ/\に其處(そこ)いらの空中(くうちゆう)に浮(うか)んで見(み)えました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...朝子は新しい声のない歔欷で体をふるわした...
「おもかげ」
...そもまま歔欷(すすりな)くように円筒状の夜の大阪を感じていた...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...歔欷(すすりな)くように...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
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