...蘇へる生命の歓びに...
薄田泣菫 「桜の花」
...小川は春への讃歌と歓びを歌う...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...しかし、それが後になって、今まで、絵だけ見て、飛ばして行った本文を、そこから読むともなしに読み出してみると、「既にして夜行太(やぎやうた)等は、お夏が儔(たぐひ)多からぬ美女たるをもて、ふかく歓び、まづその素生(すじやう)をたづぬるに、勢ひかくの如くなれば、お夏は隠すことを得ず、都の歌妓(うたひめ)なりける由を、あからさまに報(つ)げしかば、二箇(ふたり)の賊は商量(だんがふ)して、次の日、何れの里にてか、筑紫琴(つくしごと)、三絃(さみせん)なんど盗み来つ、この両種(ふたくさ)をお夏に授けて、ひかせもし、歌はせもして、時なく酒の相手とす...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふかふかと乾いて来る歓びが...
中谷宇吉郎 「泥炭地双話」
...大いなる歓びに満ち満ちた疲れようだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...其れが事実と成って開展され得る事なら子は共に微笑もし夢見る様な歓びを分つ事も出来様...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...二人をおく条件に阻害されることが益減って来るということは何という歓びでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...文醜が生きかえってくるにもまさる歓びであろう」玄徳は拝諾(はいだく)して...
吉川英治 「三国志」
...その日の彼の歓び方をもっても察することができる...
吉川英治 「三国志」
...皇叔にもいかばかりお歓びあるやしれません...
吉川英治 「三国志」
...歓び勇んで死地に飛び込ませる人であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...きょうはわしの歓びの日だ」彼は風の子のようにぷいと庭へ出てしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...まず不慮中の歓びとして...
吉川英治 「新書太閤記」
...歓びの状が目に見えるようである...
吉川英治 「新書太閤記」
...歓びを語り合ってゆく若い女たちの群れもあった...
吉川英治 「親鸞」
...さこそ」大きな歓びに会うたびに...
吉川英治 「日本名婦伝」
...百年もまつりの絶えていた山の木々を透いて仰がれるのも歓びだった...
吉川英治 「源頼朝」
...……この気持、大きな歓び、それはわたくしだけの持っていられる幸福です...
吉川英治 「宮本武蔵」
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