...滅びるものに昇潮(あげしお)も来ないそこでは智慧が歓びで...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...師父ブラウンは今やわずかに日の輝いた芝生の上に踊り出(で)したい歓びを押えかねる様な顔付をした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...歓びでさえもある...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...こういう歓びを享受しなくてはつまらないと...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...さうして又私の歓びである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...その微笑のために彼の心が歓びに満された...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...独りの歓びとすることはできません...
吉川英治 「上杉謙信」
...どんなに歓びにかがやくかを想像すると...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...もちろんそれは宗円始め家中の大きな歓びであり...
吉川英治 「黒田如水」
...天地を拝して歓び合った...
吉川英治 「三国志」
...オオ――そうか――」老母は、歓びの表情を、ただ涙でばかり示している...
吉川英治 「三国志」
...それとは違う歓びの溢(あふ)れからであったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...心中大きな歓びを感じていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...明石一族の投降を報告したときの歓びや――その功を称(たた)えたときの容子(ようす)とは――余りにもちがいすぎる不機嫌さなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...よろこべど歓(よろこ)びを歓びとせず憂(うれ)へども憂ひを憂へとせず……誰かと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...武者ぶるいほどな歓びを...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...檻(おり)を出た歓びのうろたえであった...
吉川英治 「源頼朝」
...まだ見たことも聞いたこともない種々の人々の苦しみや涙や歓びやなどを想像し...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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