...頸をくくられる者の歓び指をおもうてゐるわたしはふるへる わたしの髪の毛をたかくよぢのぼらせて...
大手拓次 「藍色の蟇」
...ものを創る歓びは...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...この行病を得て遂に起たず 歓びとしつる旅ゆゑ病得て旅せじと云ひせずなりにけり とそれが先生の最後の旅行になつてしまつた其の件...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...故(ゆえ)に一方(かたかた)の心が歓ぶ時には他方(かたかた)の心も共に歓び...
二葉亭四迷 「浮雲」
...幸運のアフロディテ水沫から生れたアフロディテ!自ら生得の痴愚にあき人生の疲れを予感した末世の女人にはお身の歓びは 分ち与えられないのだろうか真珠母の船にのりアポロンの前駆で生を双手に迎えた幸運のアフロディテ*ああ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...機械の統制ある活動の美しさ、歓び、音響、一分間に何本の木材を切断するかという速力についても書かれている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...もちろんそれは宗円始め家中の大きな歓びであり...
吉川英治 「黒田如水」
...良人の歓びを共によろこんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...心からの歓びを寄せたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...むしろ歓びですらあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...歓びの状が目に見えるようである...
吉川英治 「新書太閤記」
...よくぞ生きたり)という生命(いのち)の歓びを...
吉川英治 「新書太閤記」
...上人を交えているのさえ大きな歓びだったのに...
吉川英治 「親鸞」
...意外な歓びだったので...
吉川英治 「平の将門」
...箪食壺漿(たんしこしょう)の歓びに沸きたってはおるが...
吉川英治 「平の将門」
...いかにも歓び合っているといったような姿じゃありませんか」「樹なんか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...じつは自分が女に意識されている歓びを感じていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...人類のさまざまの迷いや願望や、歓びや苦しみ、それを通じて過去の人類の道を見いだそうとする文化史的理解のごときは、もはや何の用もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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