...今日でも我々を驚歎せしめることが出来る...
田山録弥 「小説新論」
...モンセーニュールによって招集されたこの驚歎すべき会合で...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...おまへのやさしさを思ひ出しながら私は私のけがらはしさを歎いてゐる...
中原中也 「山羊の歌」
...まさに整頓の驚異だ! さう思つて感歎した...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...――時々立留まって出雲守頼門は歎息しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...姪(めい)の奥方の悲歎を察し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎の歎きを見ることになったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな良い娘を悶(もだ)え死にさせた婿の新兵衞が憎くてたまらなかつたので御座います」「お前は伊勢屋を賀奈女殺しの罪に陷(おと)したら死んだ娘のお今が歎くだらうと氣が付かなかつたのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少数の製造者を保護するために世人(せじん)へ向って最も有害なる緑青毒の食物を売らせてくれろという歎願だ...
村井弦斎 「食道楽」
...それらの人は皆この状態を歎(なげ)いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「夢のわたりの浮き橋か」(うち渡しつつ物をこそ思へ)と源氏は歎かれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...親たちの歎(なげ)きを顧みると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...驚歎すべき物が成就しなくてはならぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...詠歎せられた原因の主要なる一つは爰(ここ)に存する...
柳田国男 「木綿以前の事」
...はたから悲歎にみえるその涙は...
吉川英治 「江戸三国志」
...いまだかつて桓霊(かんれい)に歎息痛恨したまわざるはあらざりき...
吉川英治 「三国志」
...しかし同じ嘆息にしても、ああ――と満腔(まんこう)から鬱(うつ)を天へ吐きすてるのもあるし、われとわが身へ、ああと歎いて、世の憂いをいよいよ身一つに蒐(あつ)めてしまうものとがある...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお狂わしきまで歎いてやまぬ姿を...
吉川英治 「新書太閤記」
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