...世間の『書生気質』を感歎するやあたかも凱旋(がいせん)将軍を迎うる如くであった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...間違いだった」私は感歎(かんたん)のあまり...
海野十三 「西湖の屍人」
...それはどうも先刻成瀬君が歎息をせらるる通りの風俗...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...歎かひしずむ蔭日向(かげひなた)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...嵯峨の屋の自然を詠歎したやうな文章もその新聞に載せられた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...これまでお歎きになりゃ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...久能が菊崎という同級の中で一番の真面目で通っている男の処へノートを返しに行くと驚ろいたことにはもう論文を自分でタイプしていて、久能さん、僕は昨夜――省の――局長を訪ねて来ましたよ、というので、久能は驚歎して、僕なんかまだ論文も書き始めないし、未だ就職運動どころじゃない、何しろ今小説を書いてるところですからねと答えると、菊崎は、困りますよ、そんな心掛じゃと白い歯で笑った...
豊田三郎 「リラの手紙」
...われはかへらぬむかしを思ひて歎く...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...私は」お信の悲歎は痛々しいものでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父は歎息(たんそく)して...
樋口一葉 「十三夜」
...今(いま)の身(み)の上(うへ)には憎(にく)くし剛慾(がうよく)もの事情(じじやう)あくまで知(し)りぬきながら知(し)らず顏(がほ)の烟草(たばこ)ふか/\身(み)に過(あやま)りあればこそ疊(たゝみ)に額(ひたひ)ほり埋(うづ)めて歎願(たんぐわん)も吹出(ふきい)だす烟(けむり)の輪(わ)と消(け)して...
樋口一葉 「別れ霜」
...早速歎願書を作製してくれた...
火野葦平 「糞尿譚」
...折々驚歎の私語(ささやき)がおこった...
平林初之輔 「人造人間」
...無礙の一道なりと云々」と『歎異鈔』には記されている...
三木清 「親鸞」
...かねがね私が北條の文学で川端さんが命の力をやたら感歎することについて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その背後に打ち続く伝統がなかったらあの驚歎すべき技術があり得るであろうか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もっと深く感歎させられたのは...
夢野久作 「暗黒公使」
...歎いておられるか」「お諦めになりません...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??