...そのまわりに年々生い茂る款冬(かんとう)などに負かされるのか...
寺田寅彦 「柿の種」
...款冬の葉陰に隠れて咲いているのを見つけた...
寺田寅彦 「柿の種」
...款冬(ふき)、芹(せり)、蓼(たで)、葱(ねぎ)、苺(いちご)、薑荷(しょうが)、独活(うど)、芋、百合、紫蘇(しそ)、山椒(さんしょ)、枸杞(くこ)の類(たぐい)時に従つて皆厨房(ちゅうぼう)の料(りょう)となすに足る...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...空山に款冬(ふき)の緑が点々たるところ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...フキに款冬あるいは蕗を用い...
牧野富太郎 「植物記」
...昔からフキに款冬だの蕗だのの漢名が使われているが...
牧野富太郎 「植物記」
...)大蒜 小蒜款冬(フキ)茗荷(メウガ)土當滿(ウド)百合 牛房〔蒡〕胡頽子(グミ)苺(イチゴ)虎杖(イタドリ)等なり...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...梅干を使わない時は酢(す)の物(もの)を拵(こしら)えるとか百合のない時には款冬(ふき)の薹(とう)とか鮎(あゆ)のウルカとか必ず苦味と酸味を膳の上に欠かないのが五味の調和だ...
村井弦斎 「食道楽」
...款冬(やまぶき)とて二人の美女を具せられたり”とみえ...
吉川英治 「随筆 新平家」
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