...………(永い間(あいだ)の歔欷(すすりなき))「ぽうろ」弥三郎の話ああ...
芥川龍之介 「報恩記」
...この間には鬼の欷歔(ききよ)するを聞く...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...『怎したけな?』と囁いてみたが返事がなくて一層歔欷(すすりな)く...
石川啄木 「天鵞絨」
...暫しは女の歔欷(すすりな)く声のみ聞えてゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...それでも歔欷(すゝりなき)が洩れる...
石川啄木 「二筋の血」
...それでも歔欷(すすりなき)が洩れる...
石川啄木 「二筋の血」
...欷歔(さぐり)よよと...
薄田淳介 「白羊宮」
...はては失神せんばかりの烈しき歔欷(きょき)...
太宰治 「創生記」
...歔欷(すすりなき)の声をもらしていた...
太宰治 「火の鳥」
...おとつゝあ勘辨(かんべん)してくろよう」と歔欷(すゝりな)くやうな假聲(こわいろ)が更(さら)に聞(きこ)えた...
長塚節 「土」
...ほのかに歔欷(なきじやくり)が顫へます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...絶(た)えず海龜(うみがめ)の苦(くる)しさうな歔欷(すゝりなき)とに妨(さまた)げられて絶(た)え/″\に...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...歔欷(すゝりなき)しながら咽(むせ)ぶやうな聲(こゑ)で...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...ある日は私の魂をして永く永く欷りなかす...
室生犀星 「愛の詩集」
...娘忽ち欷歔(ききょ)す...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...家に一銭の貯(たくわ)えだになし」跡(あと)は欷歔(ききょ)の声のみ...
森鴎外 「舞姫」
...見ては欷歔(ききょ)す...
森鴎外 「舞姫」
...その歔欷(すす)り上げる呼吸の切れ目切れ目に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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