...私が「君の髷に白い粉のようなものがついているよ...
宇野浩二 「それからそれ」
...」私はその白堊の粉のようなものをレンズでのぞきながら...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...それは三尺近くもある青黒い中に粉のような丹(あか)い斑点のある尻尾の切れた長虫(ながむし)であった...
田中貢太郎 「春心」
...掌(てのひら)から何かしら粉のようなものを入れる...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...何かしら青い粉のようなものがこぼれている...
寺田寅彦 「鑢屑」
...何処から吹き込んだかわからぬように一面に真っ白に水晶の粉のような雪がまかれている...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...硼酸の粉のような雪がちらちら降って来る時は...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...装置の上にも水晶の粉のような雪が...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...降り立てのものが積った様子は全くうどん粉のような外観を呈しているものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...パン粉のような粉雪(こなゆき)が...
新美南吉 「手袋を買いに」
...粉のような雪が、戸外をとび散っている今宵も、衣川柳太郎は淋しい一人の夕食を済ませて、夕刊にでも目を通そうとしていると、思いがけなく、今は旧友と名づけられる清川純の訪問を受けたのであった...
浜尾四郎 「正義」
...うどん粉のような雲があがった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...女の装いにおける紅白粉のようなものである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...円(まる)い石畳の間を粉のような馬糞(ばふん)の藁屑(わらくず)が埋めて...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...黒板から降る白墨の粉のような...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...臼でひかなくても粉のような状態になる...
柳田国男 「故郷七十年」
...又は洗い粉のような甘ったるいにおいが...
夢野久作 「卵」
...黄色い花山吹の花粉のような埃りが夏草の上をながれた...
吉川英治 「私本太平記」
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