...私が「君の髷に白い粉のようなものがついているよ...
宇野浩二 「それからそれ」
...なんだか黒い粉のようなものが...
海野十三 「火星兵団」
...そこでは絶えまなく吹く北西風が道路の急角度の曲り角に粉のような雪を吹き溜め...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...写真の種板が十分乾かぬうちに粉のようなものを振りかけると...
寺田寅彦 「話の種」
...夕方からははたして粉のような雪が降りはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何処から吹き込んだかわからぬように一面に真っ白に水晶の粉のような雪がまかれている...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...硼酸の粉のような雪がちらちら降って来る時は...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...細(こまか)いうどん粉のような雪が降る時に...
中谷宇吉郎 「雪」
...降り立てのものが積った様子は全くうどん粉のような外観を呈しているものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...パン粉のような粉雪(こなゆき)が...
新美南吉 「手袋を買いに」
...粉のような雪が、戸外をとび散っている今宵も、衣川柳太郎は淋しい一人の夕食を済ませて、夕刊にでも目を通そうとしていると、思いがけなく、今は旧友と名づけられる清川純の訪問を受けたのであった...
浜尾四郎 「正義」
...うどん粉のような雲があがった...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...爪黒黄蝶(つまぐろきちょう)の鱗粉のようなものがかすかについていた...
久生十蘭 「肌色の月」
...粉のような羽虫がその上に撒(ま)かれた...
本庄陸男 「石狩川」
...此の文体に表れた所は何等自然的な皮膚を恵まれていないボール紙へ塗った胡粉のような痛々しい化粧丈ではないか...
松永延造 「職工と微笑」
...臼でひかなくても粉のような状態になる...
柳田国男 「故郷七十年」
...それは粉のような雪だった...
山本周五郎 「新潮記」
...黄色い花山吹の花粉のような埃りが夏草の上をながれた...
吉川英治 「私本太平記」
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