...むしろ欣然(きんぜん)と受け取られることを満足に思ったのに違いない...
芥川龍之介 「十円札」
...欣然として仰せを承った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...夫人は日頃仏訳された近松の悲劇を愛読して愛する男の死に欣然として従う日本婦人の志に深き憧憬の念を抱いていたという噂が新聞に掲げられた...
辰野隆 「感傷主義」
...その時アレクサンドロス欣然として高らかに笑ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...欣然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...顔色の何処(どこ)にそんな憂色があるか!欣然(きんぜん)と...
徳永直 「眼」
...彼等は欣然として宣誓をやったのである...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...本を持って来てみますから」お雪は欣然(きんぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...うれしい」少年は欣然(きんぜん)として勇み立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ロダンの招聘により欣然として巴里に赴く...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...而してもしも彼女が俗悪のまま逝かず、なおかつ最後に汚辱の底から身を起して、昂然と欣然と、美の致命的な接吻のもとに絶え入るとすれば、それはほかならぬこの小生の骨折りだったわけでしょう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...欣然として殉死した...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...「壬午元日雪、将新霽、天気和煦、即欣然而作...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...欣然(きんぜん)として自ら進んで...
柳田国男 「山の人生」
...それまで登城をのばして待っているから」周瑜のことばに、魯粛は力を得て、欣然、馬をかえして行った...
吉川英治 「三国志」
...黄忠は欣然として命をうけ...
吉川英治 「三国志」
...欣然(きんぜん)その潔(いさぎよ)きねがいをいれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...むしろ欣然(きんぜん)として...
吉川英治 「新書太閤記」
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