...公からの使を受けた時の夫子の欣びを目にしているだけに...
中島敦 「弟子」
...各自探せばそれぞれ共通して発見し得られる同じ欣びでもあり...
横光利一 「旅愁」
...日本左衛門の六感は禁じえぬ欣びにくすぐられました...
吉川英治 「江戸三国志」
...先生は驚き且(か)つ欣びましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...たった一つのお欣びがごぜえます――委細はこれをご覧なせえまし」と伝吉は携(たずさ)えて来た一通を差し出した...
吉川英治 「剣難女難」
...そして母の満足な顔を見るのが、彼の欣びだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...からくも再興なされた欣びの日であった」「…………」「お覚えか」「岐阜(ぎふ)どの...
吉川英治 「新書太閤記」
...またその欣びの見えぬ信長を...
吉川英治 「新書太閤記」
...暴風(あらし)のような欣びと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「欣び」という言葉を耳にしたのは幾日ぶりだろうかと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...(会え)そう云ってやった時の彼の欣び方は――...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こういう欣びの法境に到らないうちに...
吉川英治 「親鸞」
...だが、法然は、(そうもあろう)当然なことでもあるように、騒(ざわ)めいている門徒たちの上を、嘆きもせず、欣びもせず、いつものような眼でながめていた...
吉川英治 「親鸞」
...足のつかれも欣びだった...
吉川英治 「親鸞」
...わしも共々に欣びましょう...
吉川英治 「親鸞」
...そうか」半蔵の顔は、欣びで、皺(しわ)だらけになった...
吉川英治 「松のや露八」
...「お欣びなさい...
吉川英治 「源頼朝」
...無性な欣びにその半月ほどは...
吉川英治 「柳生月影抄」
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