...公は欣び、賞として領邑(りょうゆう)を与えることにしたが、筮師は公の前を退くと直ぐに倉皇(そうこう)として国外に逃れた...
中島敦 「盈虚」
...または徳川末年の行楽の地たりし由緒ののこつてゐない土地に対しては卜居の欣びを有し得ない性癖であることを...
正岡容 「東京万花鏡」
...日本左衛門の六感は禁じえぬ欣びにくすぐられました...
吉川英治 「江戸三国志」
...先生は驚き且(か)つ欣びましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...ムツソリニ首相はその贈り物をたいへん欣びながら...
吉川英治 「折々の記」
...欣びましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...お欣びください...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして母の満足な顔を見るのが、彼の欣びだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...暴風(あらし)のような欣びと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...欣びと云っていいか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...皆様の御誓いが結ばれた欣びに...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...亡きわが良人(つま)にもさぞお欣びでありましょう』妙を呼んで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...こういう欣びの法境に到らないうちに...
吉川英治 「親鸞」
...その欣びをささやくと...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...欣びを認(したた)めた後で...
吉川英治 「日本名婦伝」
...青田祭りの欣びをいたしました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...会って意外と欣び合ったほうが興があるから――と申されるのです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...動悸を衝(う)つような欣びに遭遇した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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