...二つのものが同一であることのもつ欣び...
中井正一 「リズムの構造」
...公からの使を受けた時の夫子の欣びを目にしているだけに...
中島敦 「弟子」
...希望の欣びを知り...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...日本左衛門の六感は禁じえぬ欣びにくすぐられました...
吉川英治 「江戸三国志」
...たった一つのお欣びがごぜえます――委細はこれをご覧なせえまし」と伝吉は携(たずさ)えて来た一通を差し出した...
吉川英治 「剣難女難」
...からくも再興なされた欣びの日であった」「…………」「お覚えか」「岐阜(ぎふ)どの...
吉川英治 「新書太閤記」
...声までが癇走(かんばし)って欣びを告げるのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...暴風(あらし)のような欣びと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「欣び」という言葉を耳にしたのは幾日ぶりだろうかと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...亡きわが良人(つま)にもさぞお欣びでありましょう』妙を呼んで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...大きな欣びがもんどり打って...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...欣びの涙にくれたりしていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...石が欣びに泣いて濡れているように見えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...欣びを認(したた)めた後で...
吉川英治 「日本名婦伝」
...お欣びなされませ」と...
吉川英治 「日本名婦伝」
...そうか」半蔵の顔は、欣びで、皺(しわ)だらけになった...
吉川英治 「松のや露八」
...無性な欣びにその半月ほどは...
吉川英治 「柳生月影抄」
...動悸を衝(う)つような欣びに遭遇した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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