...妖怪研究に取りかかった次第である...
井上円了 「おばけの正体」
...日本人はこれに依って僅(わず)かに欧州の文明を窺(うかが)っていたような次第である...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...他と異なったこの意見を発表するのもあるいは多少の参考の資となろうかと思うてここに掲げた次第である...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...一等国としてはまことに情ない次第である...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...必要と考へらるゝ支那智識を選擇し發表することに力を注ぐべきであらうと信じて居る次第である...
橘樸 「支那を識るの途」
...まだまだ段階の多いのを恥ずる次第である...
田中貢太郎 「『黒影集』の序詞」
...これは遺憾ながらやむを得ない次第である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...以上は単なるスペキュレーションに過ぎないが近来ますます盛んになった分子物理学上の諸問題と連関して種々興味ある研究題目を暗示する点において多少の意味があろうと思うので本誌の余白を借りて思いついたままをしるした次第である...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...その花だけでもつかまえ得たことに人知れぬ喜びを感じている次第である...
寺田寅彦 「沓掛より」
...ただ自分が近頃彼の作品を乱読しているうちに特に心付いた若干の点を後日の参考また備忘のために簡単に誌(しる)しておきたいと思った次第である...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...擧げたいと思ふ多數の作例佳句を悉く割愛しなければならなかつたのは遺憾であるが止むを得ない次第である...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...どんよりと濁った眼をただあけているのでは心細い次第である...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...哺飯の故事にも似た感謝の念を新たにする次第である...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...さては激しく門を打ち叩いてわれらのヒーヴリャを周章狼狽させた次第である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ご叱正を待つ次第である...
藤野古白 「藤野古白句集」
...夜なのか? 規則的であるか? 気の向き次第であるか? ゾラのやうに...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...頓(とみ)に進まず自らを愧づる次第である...
牧野信一 「その日のこと〔『少女』〕」
...今後とも御支援をお願いする次第である...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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