...そこで東信の小舎まで引き返した次第であるが...
石川欣一 「可愛い山」
...これでなかなか示唆に富んだ未来小説だと作者自身はひとりでおそろしがっている次第である...
海野十三 「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」
...本職も甚だ不憫にたえぬ次第であるが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...かかる次第であるゆえ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...何を根柢として何時出来上るものであるか真に心細い次第である...
丘浅次郎 「人類の将来」
...甚(はなは)だ心許(こころもと)ない次第である...
太宰治 「惜別」
...必要と考へらるゝ支那智識を選擇し發表することに力を注ぐべきであらうと信じて居る次第である...
橘樸 「支那を識るの途」
...甚だ心細い次第である...
田山録弥 「自他の融合」
...これについては教育者の深い反省を促したいと思っている次第である...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...一方ではまたわが国の科学者がおりにふれてはそのいわゆるアカデミックな洞窟(どうくつ)をいでて火災現象の基礎科学的研究にも相当の注意を払うことを希望したいと思う次第である...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...自分でも初めて判るような次第である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自分はむしろわが主人公アレクセイ・フョードロヴィッチの価値について大いに意を強うする次第である...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...敢てその危険を冒す次第である...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...了解に苦しむ次第であるが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...哀れな同胞に対する院長の厚い同情を深く感謝している次第である...
松永延造 「ラ氏の笛」
...一つの物体は一族を統括し個々の変化が各家を表わす右の次第であるから...
柳田國男 「名字の話」
...かえってこんな事から心付いたような次第である...
柳田国男 「雪国の春」
...作品から受けた私の「オジケ」た気持がそれをなし得ず一度の文通もせず氏は故人となられた次第である...
山本禾太郎 「探偵小説思い出話」
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