...次の間の寝室にはいり...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それを青木さんは次の間で目を開いて見られた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...雪子は又次の間へ引っ込んでしまって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...次の間の近侍を呼んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...次の間(ま)へ逃出(にげだ)して口のはたと指先とをふいた後(のち)静に元の座に立戻った...
永井荷風 「寐顔」
...眼は」窓を隔てた次の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐紙(からかみ)をあけて次の間へ入ったと思うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...次の間に辷(すべ)り出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は次の間(ま)に奥さんのいる事を知っていた...
夏目漱石 「こころ」
...結び文を知らないか」平次は次の間へ聲を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ目に逢つたぢやないか」平次は一應皆んなを次の間にやると靜かに衣紋(えもん)を直させてお六とたつた二人相對しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...次の間にいた阿母といっしょに...
正岡容 「小説 圓朝」
...女が次の間(ま)まで付いて出た...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...次の間の垂帳(すいちょう)のかげでぬすみ聞きしていましたところ...
吉川英治 「三国志」
...次の間、その次の間にも、勿論家中の重なる者が詰め合っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――あなた様は」次の間で酒もりしていた近習(きんじゅ)や能役者たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...与左衛門が次の間から差し出す物を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...きっと育つ」生信房は次の間の物蔭に手をついていたが...
吉川英治 「親鸞」
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