...婆さんは次の間(ま)の戸口へ行って...
芥川龍之介 「アグニの神」
...この客間を覗いた眼を更に次の間(ま)へ転じなければならぬ...
芥川龍之介 「東京小品」
...次の間には……「ああ...
泉鏡花 「婦系図」
...次の間で箱のなかを見ることが出来た...
薄田泣菫 「茶話」
...大きな眼鏡を掛けたまゝ次の間から襖越に座敷の二人を見て滿足らしい顏をした...
高濱虚子 「續俳諧師」
...何行も読まないうちに次の間からワルツのひびきが流れてきて...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...次の間の長火鉢(ながひばち)のところにいる母親にも聞えるように...
近松秋江 「狂乱」
...次の間からこちらを見ながらそういっていたが...
近松秋江 「黒髪」
...次の間の近習に「渡来物の...
直木三十五 「南国太平記」
...「はい」次の間で...
直木三十五 「南国太平記」
...不意に次の間で、「ホホホホホ」という女の声がしましたから、竜之助の眼は本能的に、その笑い声のした方へ向いましたが、もとより何物も見えるのではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...ぐったりとした若者をズルズルと引っぱって次の間まで連れて行き...
中里介山 「大菩薩峠」
...御詫をせい――殿には次の間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...下女と並べて敷いた次の間の床を畳ませたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もすこししてからまた参ります」と、次の間へ行ッた...
広津柳浪 「今戸心中」
...急いで次の間へ逃げて来て...
二葉亭四迷 「平凡」
...よろめくように次の間へはいり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...隔てた次の間には...
吉川英治 「剣難女難」
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