...次から次とリレー式に手紙などを運ばせることもあった...
江戸川乱歩 「影男」
...諸戸は辛抱強く、蝋燭を点じては、次から次と、洞窟の中を、組織的に探し廻った...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...三人のチンピラどもも、明智にならって、次から次と、仏像をげんこつでたたきまわりました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...彼は次から次と買物をした...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...次から次と不即不離な関係で無理なく自由に流動進行することによってそこにベートーヴェンやブラームスが現われて活躍するのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...次から次と集まってきて...
永井隆 「長崎の鐘」
...次から次と息をつかせずに突き伏せてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...さういふ姿勢で左の手で次から次と岩角をつかみながら...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...与へられた束の間の生のうちに次から次と美しき幻を追ひ...
長與善郎 「青銅の基督」
...次から次と起るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小さなピンセツトでまるで粟粒ぐらゐの活字を次から次と拾ひはじめました...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...二人の農夫は次から次とせはしく落ちて来る芯を集めて...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...次から次とあの人の後を追かけ廻すようにしてきたのよ...
三好十郎 「樹氷」
...そのお返しに、ユーゲント園長フォン・シーラッハ氏からは私のもとへ、次から次と、新しい教材、グライダーの製作法、木製玩具の参考書等がふんだんに送り届けられた...
三好達治 「オルゴール」
...次から次と用を云いつけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「あたし御飯やお汁のよそいかた上手でしょ、さあめしあがれ」そして半之助に給仕をし、自分も喰(た)べながら、ぜんぜん突拍子もないようなことを、次から次と、話し続けるのであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...陀羅尼院(だらにいん)の森はまっ赤に映え、火の粉が降り、黒けむりの下から逃げ出してくる徴税使の兵が、すぐ目のまえの辻や畑で、次から次と、新田家の武士の手で殺されていた...
吉川英治 「私本太平記」
...次から次と押し竝んで茂つてゐる森林の靜けさ美しさも私を醉はすものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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