...しからば気の毒ながら我等は他に転宿……当家は遠からず欠所と相成り...
江見水蔭 「備前天一坊」
...その方半田屋は欠所...
江見水蔭 「備前天一坊」
...吾人(ごじん)は松陰が多くの弱点と欠所とを有するに係(かかわ)らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...事によったら遠島(えんとう)かまず軽いところで欠所(けっしょ)は免(まぬか)れまい...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...欠所(けっしょ)となるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの市場総体が欠所を食うじゃろうて」「何してもそれは気の毒なこっちゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...果然彼は墻壁(しょうへき)の欠所(けっしょ)に吶喊(とっかん)して来た...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「今朝は検死が済んで、何もかも父が悪いことになり、遺書は三輪(みのわ)の万七親分から、町方御役人の御手に差上げることになり、葬(とむら)いの済むのを待って、改めて御沙汰があるそうでございます」「…………」多分、研屋は欠所、家族は所払いにもなるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家は欠所に決っている...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菱屋は欠所(けっしょ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三年前菱屋が欠所になった時の奉行所記録を調べて貰いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目白長者の寅五郎の屋敷は欠所(けっしょ)になりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...欠所(けっしょ)...
野村胡堂 「礫心中」
...親兄弟が死んだり欠所(けっしょ)になったり所払いの仕置きを受けたりしたために...
三好十郎 「斬られの仙太」
...家屋敷だけを残して御欠所になったといい渡されました...
三好十郎 「斬られの仙太」
...もう一つの欠所は山野木に乏しく...
吉川英治 「三国志」
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