...飯の余りやせんべいの欠けらをねだるのである...
寺田寅彦 「あひると猿」
...ルビーと煉瓦(れんが)の欠けらとが一つになるか...
寺田寅彦 「柿の種」
...箱の奥に少しずつ色々の菓子の欠けらが散らばっていた...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...ホイゲンス等はもう一つの欠けらを掘り出した...
寺田寅彦 「スパーク」
...欠けらと欠けらがしっくり合わなくて困っていた...
寺田寅彦 「スパーク」
...どちらの欠けらも「間違い」ではなくて「真」の一片であった...
寺田寅彦 「スパーク」
...近頃やっと二つの欠けらがどうやらうまく継ぎ合わされたようである...
寺田寅彦 「スパーク」
...西洋の学者の掘り散らした跡へはるばる遅ればせに鉱石の欠けらを捜しに行くもいいが...
寺田寅彦 「備忘録」
...八道路の真中に煉瓦(れんが)の欠けらが転(ころ)がっていた...
寺田寅彦 「鑢屑」
...どんなにぼくは嬉しいでしょう! 宮廷音楽長の午餐(ごさん)に欠けられたについて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...色硝子(ガラス)の欠けらの緑色のが零(こぼ)れているように...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...ひけめとか羞恥(しゅうち)などという感情は欠けらもない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...喰い散らした麦煎餅(むぎせんべい)の欠けらを掃いたり...
吉川英治 「源頼朝」
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