...また我々が必要欠くべからざるものと思っている器具を一つも使わないので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「『最終戦争論』に予言を述べているのは穏当を欠く...
石原莞爾 「最終戦争論」
...偶旧態を墨守してゐる人の句は生気を欠くことの余り甚だしいのに腹が立つたのであつた...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...欠くことの出来ぬ文学の紹介者であって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...石でもぶっ欠くような勢いで聞いた...
夏目漱石 「坑夫」
...いちばん必要欠くべからざることさえもわからないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私が人間的公正さを欠くことも許されねばならない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...倫理道徳の書にして尊信の一大要義を欠くときは...
福沢諭吉 「読倫理教科書」
...尤(もっと)も春にゐて秋を思ひ夏にゐて冬を思ふ事も全く欠くべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...過剰なものは全く衣食に事欠くであろう1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...弁証論は修辞学にとって自己の論拠の発見のために欠くべからざるものである...
三木清 「解釈学と修辞学」
...女学の欠くべからざるの説...
箕作秋坪 「教育談」
...昨年夏ごろよりどっこの家でも食う物に事欠くありさまでごぜます...
三好十郎 「斬られの仙太」
...六条院の父君への御機嫌(きげん)伺いを欠くことはなくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...多少無理な仕事で活々(いきいき)した味(あじわ)いを欠く恨みがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...余りに細かい技に陥ってかえって紙布としての味(あじわ)いを欠くともいえましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これを七日の節供の欠くべからざる供物としていたために...
柳田国男 「年中行事覚書」
...諧謔は先生の感情表現の方法として欠くべからざるものであった...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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