...橄欖(かんらん)だの...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...同時に又あらゆるクリストの弟子たちは「いたく憂(うれへ)て死ぬばかり」な彼の心もちを理解せずに橄欖の下に眠つてゐる...
芥川龍之介 「西方の人」
...少し油染みた焦橄欖(こげおりいぶ)のリボンを大事相に挿(さ)してゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...一つは橄欖色(オリイブ)の緒の色が引き立つてゐた...
石川啄木 「道」
...『ドイツのウユルテンベルヒのノオシヤテルに一本のリンデン(橄欖樹(かんらんじゅ))がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...橄欖(かんらん)の如きはかくしてこれを老衰より少壮によび戻し得るのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...江南に紅塩橄欖といふ果樹がある...
薄田泣菫 「独楽園」
...橄欖(かんらん)を食(た)べてゐれば其(そ)れで過(すご)される...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...麦圃の畔(くろ)、橄欖の影に、断柱(だんちう)残礎(ざんそ)散在す...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...銀色の粉末を振りかけた橄欖樹...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...橄欖樹(かんらんじゅ)のかげのなかにあります...
豊島与志雄 「街の少年」
...アメリカの曠野に立つ樫(かし)フランスの街道に並ぶ白楊樹(はくようじゅ)地中海の岸辺に見られる橄欖(かんらん)の樹が...
永井荷風 「霊廟」
...女が橄欖(かんらん)の樹(き)の下に据(す)えてある大理石の長椅子に腰をかけた時に...
夏目漱石 「永日小品」
...吾(わ)が庭の眺(なが)めにと橄欖(かんらん)の香(か)の濃く吹くあたりに据(す)えたそうです」「それは御話? 突然なのね」「それから或(ある)日テニスをしていたら……」「あら...
夏目漱石 「野分」
...また坊間の英和辞書などでもよく Olive に橄欖の訳語が用いられている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...橄欖(かんらん)や...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...段丘に橄欖(かんらん)の林...
横光利一 「欧洲紀行」
...この主張はいかなる観念を伝えるか? もし穀物や橄欖(かんらん)や葡萄酒や羊毛が英国よりもスペインにおいてより低廉な価格にあるならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索