...奧の知られぬ橄欖(オリワ)の蒼林...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...アアルカアボネは橄欖山を山のまゝ拉撮し去つた...
李箱 「二人‥‥1‥‥」
...橄欖(かんらん)を食(た)べてゐれば其(そ)れで過(すご)される...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...眼に入る限り橄欖樹の大森林! その前方に白く帯のように光って一条の河が麓(ふもと)を取り繞(ま)き...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...我々は墓前に橄欖(かんらん)を植え芝生を設ける手伝いをいたしたのであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...敵は琢ける橄欖の長き柄つけて青銅を鍛へし*斧を盾の下...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...橄欖樹(かんらんじゅ)のかげのなかにあります...
豊島与志雄 「街の少年」
...無限の残忍なる風に橄欖(かんらん)の木立ちの震える頃...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丘には橄欖(かんらん)が深緑りの葉を暖かき日に洗われて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹...
野上豊一郎 「エトナ」
...塩基性玄武岩輝石安山岩および橄欖石...
久生十蘭 「地底獣国」
...アルルの近郊(プロヴァンス)に近い平坦な野原に朦朧とたたずむ橄欖(オリーブ)の矮林(わいりん)のそばを轟々(ごうごう)たる疾駆を続けてゆく...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...橄欖(オリーブ)の実の数珠を持って歩いていられるのでございましょうね?」この気の毒な老婦人にベルナアルさんはたしかに立派な修道士になっていると告げることが出来たら...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...同時に又あらゆるクリストの弟子たちは「いたく憂て死ぬばかり」な彼の心もちを理解せずに橄欖の下に眠つてゐる……」...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...オリーブに橄欖を用い...
牧野富太郎 「植物記」
...鳶いろ朽葉いろ檳欖いろの名人あるなら...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...橄欖(かんらん)という果(こ)の実...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして青い橄欖(かんらん)の森が見えない天の川の向うにさめざめと光りながらだんだんうしろの方へ行ってしまいそこから流れて来るあやしい楽器の音ももう汽車のひびきや風の音にすり耗(へ)らされてずうっとかすかになりました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
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