...午餐(ごさん)が済んで人々がサルンに集まる時などは団欒(だんらん)がたいてい三つくらいに分かれてできた...
有島武郎 「或る女」
...思い/\に火鉢を央に陣取ってる群が其処にも此処にも団欒していた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...桃葉を待ちかねて團欒し...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...団欒(まどい)ノ中ニ加ワッテカラ三四十分モシタ時分...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...団欒(だんらん)せる平和な家庭...
田山花袋 「一兵卒」
...王は部下の将卒の団欒(だんらん)の中で...
寺田寅彦 「春寒」
...暗鬱(あんうつ)な空に日の目を見ない長い冬のあいだの楽しい炬燵(こたつ)の団欒(だんらん)や――ちょっとした部屋の模様や庭のたたずまいにも...
徳田秋声 「仮装人物」
...毎々団欒して句作したり...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...一層八雲の家庭を楽しく団欒的のものにした...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...そうした和(なご)やかな団欒(だんらん)には...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...一家団欒(だんらん)の楽しみあらば...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼等の団欒を思ひ出すと私も凝ツとしてゐられなくなつて隣家の水車小屋の厩からドリアンを引き出して...
牧野信一 「喜劇考」
...祖父が地球儀を買ってきてから毎晩のようにこんな団欒(だんらん)が醸(かも)された...
牧野信一 「地球儀」
...ある陽気な団欒の座から...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...描かれる一家団欒の画面は非常にこまやかで活溌な生気に溢れていることも想像し得るのです...
宮本百合子 「現実の道」
...すなわちその通りにして親子四人楽しく天上に団欒(だんらん)するという話で...
柳田国男 「年中行事覚書」
...なごやかに団欒(だんらん)をたのしむありさま...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気楽に墓石が団欒(だんらん)していた...
吉川英治 「銀河まつり」
便利!手書き漢字入力検索