...靜かに讀書し思索し戀愛し團欒し休息し安眠するが爲に住宅の功を起すのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...神の信仰とは強者のみが与(あず)かり得る貴族の団欒(だんらん)だ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...月桂(ラウレオ)朱欒(ザボン)の枝繁りあひたれば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...桃葉を待ちかねて團欒し...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...彼らの家庭の団欒をも失わしめるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...結局家族たちの団欒(だんらん)の部屋に使われている階下の応接間が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...毎々団欒して句作したり...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...始て一家団欒の楽を得たり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...児孫は老父を慰め団欒の楽しみをなすと雖障子はいつも穴だらけなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...暗然たる気持で此の幸福そうな団欒(だんらん)を眺めていた...
中島敦 「光と風と夢」
...このすばらしい朱欒の出来はどうでございます...
仲村渠 「果物屋の広告文」
...一家団欒(だんらん)のむつまじい平和さを思わせる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...団欒(だんらん)する場処(ところ)だった...
長谷川時雨 「西川小りん」
...祖父が地球儀を買つて来てから毎晩のやうに斯んな団欒が醸された...
牧野信一 「地球儀」
...わが子をつれてたまの休日にいざ団欒的外出と思うとき...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...欒廷玉(らんていぎょく)と仲がよい」「ほ?」「かつまた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...朱欒の葉が蓮の池をめぐつて繁つてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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