...恁ういふ読書室に一家が団欒してゐる図があつた...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...親子団欒(だんらん)の楽しみを先生同様にやる訳には行かないが...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...彼らの家庭の団欒をも失わしめるのであります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...昼食さいちゆうの団欒の掛小屋の中に...
太宰治 「津軽」
...家族の団欒にも不便である...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...団欒(だんらん)せる平和な家庭...
田山花袋 「一兵卒」
...三人して団欒(だんらん)して食った...
田山花袋 「田舎教師」
...そこは冷やかな玄関でも台所でもなくそこに思いがけない平和な家庭の団欒(だんらん)があって...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...王は部下の将卒の団欒(だんらん)の中で...
寺田寅彦 「春寒」
...暗鬱(あんうつ)な空に日の目を見ない長い冬のあいだの楽しい炬燵(こたつ)の団欒(だんらん)や――ちょっとした部屋の模様や庭のたたずまいにも...
徳田秋声 「仮装人物」
...それは今の団欒(だんらん)の中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...家庭の団欒(だんらん)を楽しくした家族の室内楽演奏で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...唐の郭子儀(くわくしぎ)夫妻が一人づつ中心になりその老翁夫婦をとりかこんで、一方には男子ばかり、一幅には女子ばかり集り、うから、やから、まご、うまごが、それぞれの場處に讀書し、語り合ひ、遊戲し、團欒してゐる、和氣靄々、子孫長久繁榮のやはらぎとよろこびが、全幅にあふれてゐるので、嫁入り、婿取りにはよく借りられた...
長谷川時雨 「「郭子儀」異變」
...楽しい美しい家庭団欒風景でした...
三浦環 「お蝶夫人」
...その代り僕の家では毎月一度ずつ無類上等の御馳走を拵えて一家団欒して食べる事に極めている...
村井弦斎 「食道楽」
...「団欒対妻孥」と云つてあるを見て知られる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...数多く紛れ込んで村々の内輪の団欒(だんらん)を攪(か)き乱すことであった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...なごやかに団欒(だんらん)をたのしむありさま...
山本周五郎 「日本婦道記」
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