...一度家庭と朋友との團欒を離れ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...午餐(ごさん)が済んで人々がサルンに集まる時などは団欒(だんらん)がたいてい三つくらいに分かれてできた...
有島武郎 「或る女」
...晩餐後の團欒時のマダムの發言であつた...
石川三四郎 「浪」
...文士卓にはもう大勢団欒(まとい)をしていて...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...久しぶりで家庭の団欒(だんらん)の楽しさを味わったような気がする...
田山花袋 「田舎教師」
...五の青年相い団欒(だんらん)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...一家団欒(だんらん)の時季とも見るべき例の晩餐(ばんさん)の食卓が...
夏目漱石 「行人」
...「炉辺(ろへん)の団欒(だんらん)」のイメージだった...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...炉辺の団欒を思い...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...そうした和(なご)やかな団欒(だんらん)には...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...また松の枝が幹に輪生している有様は車座に坐りて睦み合う一家団欒(だんらん)の相とも観るべく...
牧野富太郎 「植物記」
...わが子をつれてたまの休日にいざ団欒的外出と思うとき...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...人人は夜炬燵を囲みて団欒す...
室生犀星 「抒情小曲集」
...科学者あり、軍人あり、領事あり、社長あり、重役あり、官吏あり、経済学者あり、裁判官あり、これら異った職業の人物ばかりが、一家団欒して、階級を去り、年齢を忘れ、互に心事を語って生活する...
横光利一 「欧洲紀行」
...消えずにあるこの団欒(まどい)の燈火(ともしび)は...
吉川英治 「剣の四君子」
...心ゆくまで団欒(だんらん)の夕を過した...
吉川英治 「新書太閤記」
...其処此処(そこここ)の団欒を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...朱欒の葉が蓮の池をめぐつて繁つてゐた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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