...ベランダの欄干に手をかけた...
...欄干にぶつかって腕が痛い...
...雨の日には欄干に水滴がつく...
...欄干が古くて揺れるので、新しいものに変えたい...
...高いビルの欄干から下を見ると、とても怖い...
...吾妻橋(あずまばし)の欄干(らんかん)によって...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...欄干のない橋際を前へ九分ばかり讓つて...
泉鏡花 「遺稿」
...で、今夜もまた、早瀬の病室の前で、道子に別れた二人の白衣(びゃくえ)が、多時(しばらく)宙にかかったようになって、欄干の処に居た...
泉鏡花 「婦系図」
...まだそこの欄干(てすり)が...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...彼は欄干(らんかん)を離れて下(しも)の方へ歩きかけた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...欄干の下を一艘の小舟が通って往ったが...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...三段にめぐらされた白色の欄干のみが目につく...
豊島与志雄 「北支点描」
...私は甲板に出て欄干(てすり)に凭(よ)った...
中島敦 「環礁」
...欄干(らんかん)に頬杖(ほおづえ)を突いて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...これが学校で問題にならぬわけはなく、たちまち三、四カ月の停学になったが、そのころから少々頭がおかしくなり、最初は道を歩く時、鳥居や石碑を拝んでいたが、それが電信柱になり、橋の欄干になり、しまいには自分の寝床や枕を拝んだ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...橋の欄干の間を潜(くぐ)らせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脱いで二階の陽当(ひあた)りの良い欄干(らんかん)へ乾していましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...敏捷に、ロープをよじ登って、欄干に達すると、ひらりと、舷(ふなべり)をおどりこえて、甲板に消えた...
火野葦平 「花と龍」
...じっと橋の欄干から水の上を眺めていた...
横光利一 「上海」
...」塩野は久慈を見て一寸笑ってからまた欄干の上へ飛び移って...
横光利一 「旅愁」
...橋の欄干の外へ顔を出していた...
吉川英治 「魚紋」
...「ああ! 馬鹿馬鹿しい――」突然、彼は、担(かつ)いでいた竹刀と目録とを、欄干から谷間へ、抛(ほう)り捨ててしまった...
吉川英治 「松のや露八」
......
若山牧水 「みなかみ紀行」
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