...つと手欄(てすり)から離れて自分の船室のほうに階子段(はしごだん)を降りて行こうとした...
有島武郎 「或る女」
...愛子は縁側に出て手欄(てすり)から庭を見おろしていた...
有島武郎 「或る女」
...それでこの二つは正直に白欄にしてあるのであるが...
石原莞爾 「最終戦争論」
...その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉を使用したのでもあるまい...
太宰治 「お伽草紙」
...広告欄につぎのような文章が掲載してある...
谷譲次 「踊る地平線」
...私は右舷の欄干に凭(もた)れて伊吹山の頂にかゝる雲と...
近松秋江 「湖光島影」
...今もし之を擒へ得ばわれの聲譽は大ならむ』262 兵車の前面と側面との添へる欄...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...某新聞の宗教欄で...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...宿では母と嫂(あによめ)が欄干(らんかん)に縞絽(しまろ)だか明石(あかし)だかよそゆきの着物を掛けて二人とも浴衣(ゆかた)のまま差向いで坐っていた...
夏目漱石 「行人」
...橋掛に欄干が附いて...
野口米次郎 「能楽論」
...親分」ガラッ八は立止って橋の欄干(らんかん)を指しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雨戸の上の欄間まで嘗(な)めたように拭き込んであるぜ」「どれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...欄間を拭いて猿の毛を散らばし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰かが欄杆に身を屈めて...
原民喜 「潮干狩」
...それはあの男が見ろと云つて俺に指示した叙任欄のある箇所であつた...
平出修 「公判」
...それから二人は欄干から身を乗り出して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...高欄によりかかって庭を見ているのは若い女房ばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...または朱塗(しゅぬり)の欄(らん)の所々に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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