...艶々と櫛目(くしめ)を見せています...
芥川龍之介 「妖婆」
...世間樣へお附合ばかり少々櫛目を入れました此の素頭を捻向けて見ました處が...
泉鏡花 「遺稿」
...世間様へお附合ばかり少々櫛目を入れましたこの素頭(すあたま)を捻向(ねじむ)けて見ました処が...
泉鏡花 「遺稿」
...きちんと櫛目を入れて分けられ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...髪の櫛目(くしめ)が水っぽく電燈の光を反射して輝いている...
近松秋江 「黒髪」
...陽炎(かげろう)さえ燃やすべき櫛目(くしめ)の通った鬢(びん)の色に...
夏目漱石 「草枕」
...櫛目もない亂れた髮...
林芙美子 「暗い花」
...髪にはキチンと櫛目(くしめ)がはいっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...漆黒の長髪を櫛目も見えるほどに品のいいオールバックに撫でつけ...
久生十蘭 「魔都」
...頭髪にも丁寧に櫛目が入れられてある...
久生十蘭 「魔都」
...髪をこってりと櫛目だてて分け...
宮本百合子 「刻々」
...もう破れた竜旗のようにはたはたと夕風に櫛目を立てていた...
室生犀星 「後の日の童子」
...「お帰りあそばせ」丁寧にこうお辞儀をするその櫛目のはいったばかりの頭髪(あたま)へ夫人の眼がいった...
矢田津世子 「女心拾遺」
...横に櫛目(くしめ)を篦(へら)でつけるため...
柳宗悦 「工藝の道」
...◇後頭部に心持ち黄色い白毛が半月型に残っているのを綺麗に櫛目を入れていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...櫛目のよく通る日本人の髪を切るなんてイミ無いわ」「まあ待て待て...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...櫛目(くしめ)を入れておいたきれいな髪――...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おぐしの櫛目をどう入れるか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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