...櫛巻(くしま)きの頭を動かしていた...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...櫛巻(くしまき)の黒髪の濡色(ぬれいろ)の露(つゆ)も滴(したた)る...
泉鏡花 「印度更紗」
...櫛巻の房(ふッさ)りとした...
泉鏡花 「浮舟」
...わけて櫛巻(くしまき)に無雑作に引束(ひったば)ねた黒髪の房々とした濡色と...
泉鏡花 「絵本の春」
...例(いつも)の通りで、庭へ入ると、母様は風邪が長引いたので、もう大概は快いが、まだちっと寒気がする肩つきで、寝着(ねまき)の上に、縞(しま)の羽織を羽織って、珍らしい櫛巻で、面窶(おもやつ)れがした上に、色が抜けるほど白くなって、品の可いのが媚(なまめ)かしい...
泉鏡花 「婦系図」
...それで私は櫛巻にしている...
上村松園 「三味線の胴」
...若い時分から櫛巻ばかりでつづけてきた...
上村松園 「三味線の胴」
...櫛巻にしていると...
上村松園 「三味線の胴」
...達磨返し、しゃこ結び、世帯おぼこ、三ツ葉蝶、新蝶大形鹿子、新蝶流形、新蝶平形、じれった結び、三ツ髷、束ね鴨脚、櫛巻、鹿子、娘島田、町方丸髷、賠蝶流形、賠蝶丸形、竹の節...
上村松園 「髷」
...三日逢(あ)わなかった懐かしい顔は櫛巻(くしま)きに束(つか)ねた頭髪(あたま)に...
近松秋江 「うつり香」
...女中はお庄を櫛巻きの女の方へつれて行った...
徳田秋声 「足迹」
...その傍(そば)には洗髪(あらいがみ)を櫛巻(くしまき)にした背の高い中年の女が立っていた...
夏目漱石 「行人」
...髪も櫛巻(くしま)きにして巾(きれ)も掛けずにいる...
広津柳浪 「今戸心中」
...自分の小さい櫛巻にさわった時...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...髪を櫛巻(くしまき)にした小さい頭の下に太った顔の附いているのが...
森鴎外 「雁」
...眉の痕の青い櫛巻髪に黒繻子の腹合わせ帯...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...洗い髪の櫛巻(くしまき)に...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...櫛巻(くしまき)に結(ゆ)って年増の女が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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