...暮れゆく春のかなしさは歌ふをきけや爪弾の「おもひきれとは死ねとの謎か死ぬりや野山の土となる」隅田川(すみだがは)「春信(はるのぶ)」の女(をんな)の髪(かみ)をすべりたる黄楊(つげ)の小櫛(おぐし)か月(つき)の影(かげ)...
竹久夢二 「桜さく島」
...他に手がかりがないうえにほど落ちにはたしかに櫛があったところから...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...漁村のような原始的な建物が櫛比(しっぴ)している...
谷譲次 「踊る地平線」
...九時近くなつて出立、櫛ヶ浜行乞、それから下松、虹ヶ浜、そして室積――六里の道が六十里にも感じられた、何しろ過飲と不眠とのために、さすがの私も今日ばかりは弱つてしまつた...
種田山頭火 「行乞記」
...父親は櫛(くし)など薄い紙に包(くる)んで来て...
徳田秋声 「足迹」
...母親は櫛を手に取って吐き出すように言ったが...
徳田秋声 「足迹」
...漁家櫛比し水田渺茫として海に連る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...山河の配置は依然として舊觀を保つてゐるけれども、人家櫛比、南は堺から、西は神戸に至るまで、一つながりに軒を並べ、どこが大阪との境であるやら、さつぱり見當がつかない...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...櫛を束髪の根方へ押し付けて...
夏目漱石 「それから」
...櫛を投(ほう)り込むのが精いっぱいの悪事ですよ」「たいそう肩を持つようだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手拭から櫛(くし)まで貸しました」「お小遣は?」「巾着(きんちゃく)も紙入も持っていなかったようです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そンなに早く男が解っているくせにね……」菅子が櫛を持った手を叩いて...
林芙美子 「泣虫小僧」
...火がつきゃ燃えつきそうな頭じゃ」櫛の歯をハーモニカのように口にこすって...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...挿(さ)し櫛のはいった小箱につけられた飾りの造花に御歌が書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...櫛の欠けたのまで...
柳宗悦 「京都の朝市」
...◇後頭部に心持ち黄色い白毛が半月型に残っているのを綺麗に櫛目を入れていた...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その醤油買いの帰りに博多の櫛田神社の前を通ると...
夢野久作 「近世快人伝」
...小さな丸髷の上で酒色のゴム櫛が走つてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
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