...二つの棕櫚(しゅろ)の葉の間から白い手が見えて...
ストリンドベルヒ August Strindberg 有島武郎訳 「真夏の夢」
...三株の棕櫚樹(しゆろのき)高く道の傍に立てるが...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...傍(そば)の棕櫚(しゅろ)の鉢植(はちうえ)に手をかけた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...六十畳そこそこくらいのものだったでしょうか? あちらの棕櫚(しゅろ)の陰に...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...庭には枝ぶりのよい梅や棕櫚(しゅろ)などがあった...
徳田秋声 「黴」
...景品として棕櫚酒(しゆろしゆ)一壺を貰(もら)ひました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...景品の棕櫚酒のために...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...棕櫚の鞭で頭をたたくことのほかはなにもかも気に入つてた先生はもう顔を見ることもできない...
中勘助 「銀の匙」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...――刈り込まざる髯!棕櫚箒(しゅろぼうき)を砧(きぬた)で打ったような髯――この気魄(きはく)は這裏(しゃり)に磅(ほうはく)として蟠(わだか)まり瀁(こうよう)として漲(みなぎ)っている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...棕櫚繩を結んで買いとる庭木に目じるしをつけながら...
久生十蘭 「蝶の絵」
...彼女は棕櫚(しゅろ)の木のように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その中から青々とした棕櫚(しゅろ)の鉢植をさえ覗かせている...
堀辰雄 「雉子日記」
...椶櫚は元来中国産なる右のトウジュロそのものの名であるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...棕櫚竹(しゅろちく)の鉢植えの陰になっているテーブルのほうへ行った...
松本泰 「宝石の序曲」
...棕櫚(しゅろ)の樹が立っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...棕櫚(しゆろ)の樹が二三木立つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...巨大な棕櫚の樹や...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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