...剰(あまつさ)え櫓櫂(ろかい)もない...
泉鏡花 「浮舟」
...唯波濤を友とし櫓櫂を命とする單純なる生活に憧れた聲とも聞かれた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...あゝアキリュウス! 君にして奮ひたゝずばアカイアの 230櫓櫂いみじく備はれる舟の存亡計られず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いま櫓櫂(ろかい)の音(おと)を絶え...
萩原朔太郎 「浮名」
...櫓櫂(ろかい)も帆もあろうはずはない...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...櫓櫂(ろかい)を引上げてそこいらの縄暖簾(なわのれん)に飲みげに行きます...
夢野久作 「近世快人伝」
...櫓櫂(ろかい)をあやつり...
吉川英治 「三国志」
...櫓櫂(ろかい)だけの兵船も多いが...
吉川英治 「私本太平記」
...またお手のものの櫓櫂(ろかい)をもって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...表面は夜凪(よなぎ)のとおり無事平穏に天神岸からともづなを解いた二百石船――淀の水勢に押されて川口までは櫓櫂(ろかい)なしだが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??