...舟津から一里あまりでござります」人里を離れてキィーキィーの櫓声(ろせい)がひときわ耳にたつ...
伊藤左千夫 「河口湖」
...キィーキィーの櫓声となめらかな水面に尾を引く舟足と...
伊藤左千夫 「河口湖」
...ゆき交う船があるらしく櫓声がきこえ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...勇(いさま)しい櫓声(ろせい)がして...
田中貢太郎 「妖影」
...上り下りの河船(かわふね)の櫓声(ろごえ)に明け放れて...
谷崎潤一郎 「刺青」
...船頭は軋(ぎい)と櫓声(ろせい)を立てゝ漕(こ)ぎ出す...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...櫓声静に我舟の行くまゝに...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...にぶい櫓声(ろごえ)...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...ニブい櫓声が聞えてきたからである...
山本禾太郎 「仙人掌の花」
...早くも漕ぎ迫ッて来る幾艘(いくそう)かの櫓声がします...
吉川英治 「江戸三国志」
...櫓声(ろごえ)のあいだに...
吉川英治 「大岡越前」
...ただちに櫓声(ろせい)を揃えて波を切った...
吉川英治 「私本太平記」
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