...帳中眠かすかにて短檠光薄ければこゝにも見ゆる秋の色銀甲堅くよろへども見よや侍衞の面かげに無限の愁溢るゝを...
土井晩翠 「天地有情」
...夜浅野長祚の寒檠綴(藝苑※書本)をよむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...寒檠の下に孤坐して王次回が疑雨集をよむに左の如き絶句あり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...藝苑叢書本寒檠綴下巻出づ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...弓に檠(けい)が必要なように...
中島敦 「弟子」
...短檠(たんけい)とよぶ燭が灯(とも)っている...
吉川英治 「大岡越前」
...床(ゆか)しき短檠(たんけい)の明り...
吉川英治 「剣難女難」
...しかし短檠(たんけい)の光に照らされたその風貌(ふうぼう)をみるに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...機山大居士信玄(きざんだいこじしんげん)の威風(いふう)にまたたいている短檠(たんけい)がおかれてあった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼女のたもとの風に揺れた短檠(たんけい)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...「弥兵衛か」短檠(たんけい)を遠ざけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...短檠(たんけい)のあかりが...
吉川英治 「新書太閤記」
...うす暗い短檠(たんけい)の明りが三ツ四ツ...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「……武蔵さん」ほの暗い短檠(たんけい)の明りを忍んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして一穂(すい)の短檠(たんけい)の灯までが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...短檠(たんけい)の下に坐った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...七短檠(たんけい)の灯が翳(くら)くなる……丁字(ちょうじ)を剪(き)る...
吉川英治 「宮本武蔵」
...短檠(たんけい)に横顔を照らされたまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
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