...檜葉菩薩は身體肥滿せり...
大町桂月 「夜の高尾山」
...檜葉菩薩筆とりて...
大町桂月 「夜の高尾山」
...檜葉菩薩に待ち合せの相棒に擬せられたるを憤慨し...
大町桂月 「夜の高尾山」
...檜葉菩薩は猶更の體也...
大町桂月 「夜の高尾山」
...檜葉の茂みに隠れて私の方を眺めてる彼を...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...すぐ前に大きい檜葉(ひば)があって...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...八つ手や檜葉や躑躅などが植ってる何の風情もない狭い庭に...
豊島与志雄 「道化役」
...檜葉や躑躅の茂みの下から...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...後ろに檜葉の茂みを控えた暖かい芝地で...
豊島与志雄 「反抗」
...ほろろ寒い檜葉の下影から...
豊島与志雄 「反抗」
...梅や桜や楓や檜葉などが雑然と植え込まれており...
豊島与志雄 「水甕」
...芝生の庭の處處には櫻や檜葉や楓などが立つてゐた...
南部修太郎 「病院の窓」
...檜葉垣を隔てて、向に見える二階建洋館のアパートでは、私が見おろす窓のところに、白い顔をした男が鏡にむかつてネクタイを結んでゐる...
原民喜 「二つの死」
...屋根に接近した裏庭の檜葉の枝が折れていました...
松本泰 「秘められたる挿話」
...下枝だけ影絵のように細かく黒くちらつかせる檜葉の葉ごしに眺められた...
宮本百合子 「木蔭の椽」
...中庭の日あたりの不良(わる)い檜葉の埃じみた立木や...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...圓物の高さ一間くらゐの庭を劃つた寒竹と檜葉の垣根のしきりが...
室生犀星 「京洛日記」
...檜葉に積った雪がトンビの羽根に擦れこぼれていった...
横光利一 「旅愁」
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