...果物の籠には青林檎(あおりんご)やバナナが綺麗(きれい)につやつやと並んでいた...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...僕は手当り次第林檎を採ツて打付(ぶつつ)けた...
石川啄木 「漂泊」
...台上の冷凍林檎を睨(にら)んだ...
海野十三 「人間灰」
...林檎のような頬を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それから一ヶ月ばかりして、林檎林で、十数年前(ぜん)の最初の犂返(すきか)へしの日以来見たことのない賑(にぎ)やかな騒ぎが初まつた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...林檎や葡萄や実桜(さくらんぼ)の樹(き)を片つぱしから伐(き)り倒してゐるのだ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...「まあ美しい林檎ですこと」と三藏の手土産の風呂敷をほどいて籠のまゝ十風の眼通りに置く...
高濱虚子 「俳諧師」
...「林檎(りんご)を盗みに行った時」という題で...
太宰治 「男女同権」
...」大川の土手の陰に、林檎畑があつて、白い粉つぽい花が満開である...
太宰治 「津軽」
...私は林檎のなってる枝が折れて地に落ちてるのを見つけた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...林檎一つは夕食であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「林檎の一番いゝやつを貰はうや...
永井荷風 「羊羹」
...二人の頭の上から欄干を斜めに林檎(りんご)の枝が花の蓋(かさ)をさしかける...
夏目漱石 「幻影の盾」
...清子はようやく剥き終った林檎を津田の前へ押しやった...
夏目漱石 「明暗」
...その中にあるのは本当の林檎ばかりだ...
野村胡堂 「死の予告」
...お母さんがひとりでおろおろされるので何か苛々しました」枕頭に食べさしの林檎(りんご)が置いてあった...
原民喜 「美しき死の岸に」
...青いけれど甘みのある林檎...
室生犀星 「幼年時代」
...ボストンバッグの中の林檎を取り出し...
吉川英治 「随筆 新平家」
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