...ここも紫檀(したん)の椅子(いす)机が...
芥川龍之介 「秋山図」
...窓下の紫檀(したん)の机に...
泉鏡花 「怨霊借用」
...黒檀の大時計の蓋が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...檀家の者はてくてく歩きで...
薄田泣菫 「茶話」
...だからお寺の信者のことを「檀家(だんか)」といいます...
高神覚昇 「般若心経講義」
...昨年の春、えい、幸福クラブ、除名するなら、するがよい、熊の月の輪のような赤い傷跡をつけて、そうして、一年後のきょうも尚(なお)、一杯ビイル呑んで、上気すれば、縄目が、ありあり浮んで来る、そのような死にそこないの友人のために、井伏鱒二氏、檀一雄氏、それに地平も加えて三人、私の実兄を神田淡路町の宿屋に訪れ、もう一箇年、お金くださいと、たのんで呉れた...
太宰治 「喝采」
...黒檀(こくたん)で彫刻した鬼の面とでも云ったような感じのする外殻を噛み破ると中には真白な果肉があって...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...中野さんは大きな紫檀の机に向って...
豊島与志雄 「叔父」
...少し小さい可愛らしい顔のためにそれが黒檀の額縁になって居ります...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...又その和尚が正月になると大檀那(だいだんな)の家に年礼(ねんれい)に行くそのお供をすれば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...しかも生を助けてこの心願を成就(じょうじゅ)せしめんとする大檀那(おおだんな)は天下一人もなく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...村の小学校長津村孫三郎と檀那寺の和尚浮津真海と...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...檀紙に古風ではあるが書き方に一つの風格のある字で書かれてあった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いろは順に檀家(だんか)の氏(うじ)が列記してある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...みいちゃんは津藤(つとう)に縁故があるとかいう河野(こうの)某を檀那(だんな)に取っていたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「ヤッ」と一声栴檀刀(せんだんとう)を打ち込んだ...
吉川英治 「剣難女難」
...これは栴檀(せんだん)の香りがするぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...彫白旃檀千手像一躯...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??