...大檀那以来お世話になつた丸佐のしたことぢやあごわせんか? まあ...
芥川龍之介 「雛」
...「夜(よる)」の歌は黒檀に彫(ゑ)り...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...夕暮が黒檀の槌(つち)をもて天空(てんくう)を彫(ゑ)りきざむ時...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...九 梓弓と檀弓...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...井伏さんと檀君と...
太宰治 「喝采」
...檀那さまが御承知になれァしません...
永井荷風 「ひかげの花」
...紫檀の卓に頬肘を突いて...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...その前へ紫檀(したん)の角(かく)な名刺入を置いて...
夏目漱石 「門」
...紫檀(したん)の継弓を捨てるくらいなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...春徳寺の檀家で、本銀(ほんしろがね)町の阿波屋三郎兵衛、独り娘お由利が長の患いで、一度は医者にも見放されたのが不思議な切っかけで本服し、今では以前の美しさも健やかさも恢復した喜びに、先祖の菩提寺なる春徳寺改築のために、祠堂金(しどうきん)三千両を寄進することになり、その日出入の鳶頭(かしら)が宰領で、人足に担(かつ)がせた吊台に、三つの千両箱を積み、阿波屋三郎兵衛夫婦が、娘お由利と共に、山谷の春徳寺に乗込んで来たのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時代の好(よ)い紫檀(したん)の四尺もあろうかと思われる高脚(たかあし)の卓(だい)に...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...松源で檀那(だんな)にお目見えをすると云う処まで話が運んだ...
森鴎外 「雁」
...しかし檀那(だんな)が毎日のように来るので...
森鴎外 「雁」
...「墓は檀家がそれぞれ引き取って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...へえ……黒檀もここいらへんになりますと上(じょう)の上でございます」三昧堂は乗り出して簾屏風の蔭から中低の顔をのぞかせて金歯をチラチラ弁じたてた...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...大きい檀家(だんか)の私用で...
山本周五郎 「落ち梅記」
...ことに女性(にょしょう)の檀徒はというと...
吉川英治 「親鸞」
...早速法華宗の寺院や檀徒の家の破壊が始まった...
和辻哲郎 「鎖国」
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