...三人は紫檀(したん)の卓を囲んで座についた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...主なる檀家の人々も追々集ってまいりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...あの栴檀(せんだん)の葉越しに見た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...小型にしても紫檀の立派なものだ...
豊島与志雄 「母親」
...重吉は檀那(だんな)の杉村が来る時刻を見計らって...
永井荷風 「ひかげの花」
...それから紫檀(したん)の茶棚(ちゃだな)が一つ二つ飾ってあったが...
夏目漱石 「門」
...「本尊様はどこだ」「どこへ持出した」住職と檀家総代は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大枚十二文の大檀那(おおだんな)の顔を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただ時に檀林一派及び鬼貫(おにつら)らの奇を弄(ろう)するあるのみ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...小金吾問へば「檀那...
三木竹二 「いがみの権太」
...たかが荒れ地の十坪あまりのことだ次第によっては黙って隣りに進呈してもよいと思われたそうだがしかし隣りのやりくちがあんまりアコギが過ぎるのでそんなことならこちらもおとなしく引っ込んではいられないといち時は檀家の者まで騒ぎ出してえらい争いになったそうだその後...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...沈(じん)の木、紫檀(したん)、銀、黄金などのすぐれた工匠を多く家に置いている人であったから、その人々はわれ劣らじと製作に励んでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...電燈を置くために作らせた紫檀(したん)の台が...
室生犀星 「童子」
...それでも囲物や妾には、どんな事があっても出すまいと思っていたが、堅い檀那だと、お前さん方が仰(おっし)ゃるから、お玉も来年は二十(はたち)になるし、余り薹(とう)の立たないうちに、どうかして遣りたさに、とうとうわたしは折れ合ったのだ...
森鴎外 「雁」
...11190檀那に臭い物でも持って来て上げたようだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...弓材となる梓(あずさ)や檀(まゆみ)を弓矯(ゆみため)に懸(か)けねばならなかった...
横光利一 「日輪」
...これきっと沈香(じんこう)とか栴檀(せんだん)とかっていうものよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――屋島の檀ノ浦と...
吉川英治 「随筆 新平家」
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