...大檀那様(おおだんなさま)の御命日でございます...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...三造は「あんなに湯を使う人はここの檀那(だんな)の外にありません」といっています...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...その時私は白檀(びゃくだん)で蝦蟇仙人(がませんにん)を彫って出品しました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その中央に紫檀の机が一つあるきりだった...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...上等ならば紫檀(したん)...
永井荷風 「妾宅」
...傍(かたわら)なる茄子形(なすびがた)の硯石(すずりいし)は紫檀(したん)の蓋(ふた)の面(おもて)に刻んだ主人が自作の狂歌...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...あとから目の色を変えて見舞に来た遠方の檀家(だんか)の者に向って寺男が...
中里介山 「大菩薩峠」
...紫檀の卓に頬肘を突いて...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...紫檀(したん)の蓋(ふた)を丁寧に被(かぶ)せる...
夏目漱石 「虞美人草」
...沈香や白檀を(た)くらしい幽雅な香の匂いなどは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...かへつて言葉の上の口あひにあること檀林の特色なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...檀香とルイ花を捧(ささ)げて日々祀る...
南方熊楠 「十二支考」
...紫檀の机の傍に坐りながら)……あんたの奥さんですか?三好 いやあ...
三好十郎 「好日」
...リンツマンの檀那と云うのは鞣皮(なめしがわ)製造所の会計主任で...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...しかし忠兵衛は大家(たいけ)の若檀那(わかだんな)上(あが)りで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...シツペの檀那のとこの古猫を掴まへて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...11130不人情な檀那で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...等持院の古先(こせん)禅師そのほか檀越(だんおち)の公卿...
吉川英治 「私本太平記」
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