...しかもそのまん中には小さい紫檀(したん)の机があつて...
芥川龍之介 「漱石山房の秋」
...大きい黒檀の円卓(テエブル)は丁度(ちやうど)澄み渡つた水のやうに...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...さりながら論語(ろんご)に唾(つ)を吐(は)きて梅暦(むめごよみ)を六韜三略(りくとうさんりやく)とする当世(たうせい)の若檀那(わかだんな)気質(かたぎ)は其(そ)れとは反対(うらはら)にて愈々(いよ/\)頼(たの)もしからず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...黒檀の大時計の十二点鐘が鳴り終ると同時に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...檀君は眼を丸くして...
太宰治 「食通」
...今日一日のあたゝかさうらゝかさは間違ない、早く出立するつもりだつたが、何やかや手間取つて八時過ぎになつた、一里歩いて多久、一時間ばかり行乞、さらに一里歩いて北方、また一時間ばかり行乞、そして錦江へいそぐ、今日は解秋和尚に初相見を約束した日である、まだ遇つた事もなし、寺の名も知らない、それでも、そこらの人々に訊ね、檀家を探して、道筋を教へられ、山寺の広間に落ちついたのは、もう五時近かつた、行程五里、九十四間の自然石段に一喝され、古びた仁王像(千数百年前の作ださうな)に二喝された、土間の大柱(楓ともタブともいふ)に三喝された、そして和尚のあたゝかい歓待にすつかり抱きこまれた...
種田山頭火 「行乞記」
...紫檀は最もひどいごまかしもので...
豊島与志雄 「変な男」
...紫檀の大きな事務机が据えられ...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...紫檀(したん)の卓(テーブル)の溝(みぞ)には煎豆(いりまめ)が一ツ二ツはさまっていた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...深川がへりの若檀那が...
永井荷風 「町中の月」
......
樋口一葉 「闇桜」
...檀林(だんりん)風あり...
正岡子規 「俳諧大要」
...紫檀の脚に支えられ...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...檀那にお目に掛からなくてはならぬ」と云うのである...
森鴎外 「雁」
...「これはこれは、河岸の檀那、御機嫌宜(ごきげんよろ)しゅう、こちらに御逗留(ごとうりゅう)でございますか...
森鴎外 「細木香以」
...「内の檀那の亡くなつたのを...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...暹羅(シャム)材の紫檀(したん)と競いながら...
横光利一 「上海」
...で、その檀林から、大淵が藩へ招かれたことも、極めて自然なのであるが、大淵の弟子として、春山和尚のあることは、妙心寺史中にもふしぎと出ていないのである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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