...或は彼の書簡の裏(うち)にも東西の門弟を操縦した彼の機鋒は窺はれるのであらう...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...その辺は勿論辛辣なる機鋒を露はしてゐるのに違ひない...
芥川龍之介 「僻見」
...此の機鋒辛辣な人相見は其後ドウしたか知らない...
内田魯庵 「人相見」
...自分の要るものだけを逸早く奪ひ取る若い蜜蜂の機鋒の鋭さが羨まれないではゐられない...
薄田泣菫 「独楽園」
...すっかり谷蔵の機鋒(きほう)が鈍(にぶ)ってしまうのが不思議であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初の機鋒を最後まで通して...
中里介山 「大菩薩峠」
...読者に電光の機鋒(きほう)をちらっと見せるところかと思います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...どこまでも冷笑的に構えようとする彼の機鋒(きほう)を挫(くじ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...誰にでも話せるはずだと思いますがね」「私の胸に何にもありゃしないわ」単純なこの一言(いちごん)は急に津田の機鋒(きほう)を挫(くじ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...自分がきめてもいいから楽ができなかった時にすぐ機鋒(きほう)を転じて過去の妄想(もうそう)を忘却し得ればいいが...
夏目漱石 「倫敦消息」
...君に機鋒(きほう)を折られたのだね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...仕方がないものだからたちまち機鋒(きほう)を転じて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...禅の機鋒(きほう)は峻峭(しゅんしょう)なもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...打てば打ちかえす機鋒が現れる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...修禅の機鋒(きほう)を以て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なお謙信の機鋒だけを見て...
吉川英治 「上杉謙信」
...尼の機鋒(きほう)の鋭さを知っているので...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...機鋒(きほう)を交(か)わして...
吉川英治 「私本太平記」
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