...此の機鋒辛辣な人相見は其後ドウしたか知らない...
内田魯庵 「人相見」
...自分の要るものだけを逸早く奪ひ取る若い蜜蜂の機鋒の鋭さが羨まれないではゐられない...
薄田泣菫 「独楽園」
...すっかり谷蔵の機鋒(きほう)が鈍(にぶ)ってしまうのが不思議であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初の機鋒を最後まで通して...
中里介山 「大菩薩峠」
...機鋒辛辣(しんらつ)にして行持(ぎょうじ)綿密...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうもただの女じゃないと思いました」「いやなかなか機鋒(きほう)の鋭(する)どい女で――わしの所へ修業に来ていた泰安(たいあん)と云う若僧(にゃくそう)も...
夏目漱石 「草枕」
...君に機鋒(きほう)を折られたのだね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...禅の機鋒(きほう)は峻峭(しゅんしょう)なもので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...打てば打ちかえす機鋒が現れる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その和らかい言葉がふくむ鋭い機鋒は驚くばかりで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...修禅の機鋒(きほう)を以て...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...なお謙信の機鋒だけを見て...
吉川英治 「上杉謙信」
...尼の機鋒(きほう)の鋭さを知っているので...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...その機鋒を拉(ひし)がんか...
吉川英治 「三国志」
...まだ、法皇後宇多(ごうだ)が御在世のうちは、その機鋒も、多分にひそめておいでだったが、この年六月、御父の法皇がみまかられた後は、いちばい“北条討伐”の密謀に積極的なお励みがみえていた...
吉川英治 「私本太平記」
...ソノ機鋒(キホウ)ヲ...
吉川英治 「私本太平記」
...機鋒(きほう)を奪(と)るというやつだが...
吉川英治 「新書太閤記」
...諧謔で相手の言い草をひっくり返すというような機鋒はなかなか鋭かったが...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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