...少からず敵の機敏に...
泉鏡花 「婦系図」
...僕が機敏に逃げたのなら...
岩野泡鳴 「耽溺」
...富美子の方は機敏に引ツ込んでしまつたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...やるものは充分機敏に早くやらなければならないこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もっと機敏に探すならば...
海野十三 「四次元漂流」
...おちついて機敏に手をつくし...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...機敏に主人を導くのであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...猪野は小さい時分から、米の大問屋へ奉公にやられ、機敏に立ち働き、主人の信用を得ていたが、主人が亡くなり妻の代になってから、店を一手に切りまわしていたところから、今までの信用を逆に利用し、盛んに空取引(からとりひき)の手を拡(ひろ)めて、幾年かの間に大きな穴をあけ、さしも大身代の主家を破産の悲運に陥(おとしい)れたものであった...
徳田秋声 「縮図」
...頗(すこぶ)る機敏に活動しかつ公平な人であったので...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...機敏にこの大衆の向ふ所を捉へたのである...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...中腰になっていたが、いつでも、機敏に、跳躍出来るように、全身をバネ仕掛けにした...
火野葦平 「花と龍」
...機敏に返歌のできないことも昔のままであったなら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――彼女はそういう手段で幾度も幾度もやったが、だんだん機敏に、いきなり目的に向って、さきのような不必要な細心さや周到な注意を払うことがなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...かの女の身は機敏にちぢまり込む...
吉川英治 「江戸三国志」
...よほど機敏に逃げたとみえ...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)を盛れ」「水途(みずみち)へ水を導け」と、藤吉郎の采配も必要としないほど、機敏に、頭を働かせて、日一日と、眼に見えるばかり仕事は捗(はかど)っていたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...機敏に眼を働かして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...アルマグロは機敏に活動を始め...
和辻哲郎 「鎖国」
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