...今まで閉止していた乱想の寄せ来るままに機敏にそれを送り迎えようと身構えた...
有島武郎 「或る女」
...生まれつき機敏に働く才気のお陰で...
有島武郎 「或る女」
...少からず敵の機敏に...
泉鏡花 「婦系図」
...僕が機敏に逃げたのなら...
岩野泡鳴 「耽溺」
...やるものは充分機敏に早くやらなければならないこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...むりがないだけに、賊の計画が、じつに機敏に、しかも用意周到におこなわれたことを、おどろかないではいられませんでした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...魚が機敏に遁(に)げる...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...機敏に襲撃の姿勢をとつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...機敏にこの大衆の向ふ所を捉へたのである...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...機敏に、道具と、怪我人とを収容してしまうと、二隻の伝馬船は、インド丸の舷側を離れた...
火野葦平 「花と龍」
...中腰になっていたが、いつでも、機敏に、跳躍出来るように、全身をバネ仕掛けにした...
火野葦平 「花と龍」
...お咲は家のまはりを一とり機敏に逃げつたが...
室生犀星 「命」
...会社の方では唯(たゞ)一人の社長が機敏に差図し市内二十幾箇所の出張所に百五十人の係員...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...機敏に体をひそませました...
吉川英治 「江戸三国志」
...よほど機敏に逃げたとみえ...
吉川英治 「三国志」
...土嚢(どのう)を盛れ」「水途(みずみち)へ水を導け」と、藤吉郎の采配も必要としないほど、機敏に、頭を働かせて、日一日と、眼に見えるばかり仕事は捗(はかど)っていたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...機敏に縄をかけた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
...機敏に眼を働かして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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