...生まれつき機敏に働く才気のお陰で...
有島武郎 「或る女」
...Kは機敏に書物から目をあげてこちらを振りかえる...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...特に今日の日本の困難なる状勢を突破して新日本の建設を計るには、機敏に活動し、最新の科学を驅使する個人的企業にまつべき分野の極めて多いことを考えねばならぬ...
石原莞爾 「新日本の進路」
...少からず敵の機敏に...
泉鏡花 「婦系図」
...現にあなたはもう機敏にその機會を捉へようとしてお出でのやうに見える...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...富美子の方は機敏に引ツ込んでしまつたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いくら機敏に立ち廻っても...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おちついて機敏に手をつくし...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...私はそうして機敏にやったために助かったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...機敏にも大奮発して中央の目抜きの場所へ開業したため今は堂々たる歯科院長として...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...機敏に襲撃の姿勢をとつた...
萩原朔太郎 「宿命」
...機敏に返歌のできないことも昔のままであったなら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――彼女はそういう手段で幾度も幾度もやったが、だんだん機敏に、いきなり目的に向って、さきのような不必要な細心さや周到な注意を払うことがなかった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...機敏に□□市へ急行して呉(く)れると思いの外...
山下利三郎 「誘拐者」
...機敏に立ってきて...
吉川英治 「江戸三国志」
...土嚢(どのう)を盛れ」「水途(みずみち)へ水を導け」と、藤吉郎の采配も必要としないほど、機敏に、頭を働かせて、日一日と、眼に見えるばかり仕事は捗(はかど)っていたのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...機敏に縄をかけた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
...機敏に眼を働かして...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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