...適切機敏なる指揮に依りこれを撃破した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...機敏な明智が何で見逃すものか...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...今西刑事の機敏な処置と...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...天国と地獄です」機敏な影男は...
江戸川乱歩 「影男」
...機敏な三成は逐一(ちくいち)報告を受け取っていたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...浮世絵師が滑稽頓智(とんち)の妙と観察の機敏なるに驚かずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...機敏な思いつきでもあると感心し...
中里介山 「大菩薩峠」
...現に存するのだから僕は機敏な晩熟児が如何にして存る(ママ)かその様を語らうと思ふ...
中原中也 「小林秀雄小論」
...機敏な頭(あたま)を要するものはないと云ふ理由(わけ)を説明した...
夏目漱石 「それから」
...長六閣下の機敏な統制と緘黙(かんもく)にかかっては...
久生十蘭 「キャラコさん」
...しっかりした助言を与える! 『なんという機敏な頭だろう! なんというしっかりした人格だろう!』と群衆は叫ぶ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...而もこの過(あやま)ちはいつでも私が苦しい困惑から逃れ出る爲めに機敏な言葉とか尤もらしい口實とかゞ特別に必要なと云ふやうな迫つた場合に起るのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の興味と結びついたことについては正確機敏なところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方を口に啣え一方を縒りながら合せていく機敏な動作は...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...機敏なところを見せたつもりであったらしいが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...機敏な志免警部は最早第二の処置に取りかかっているであろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...ナカナカ機敏なものだが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...機敏な彼に気遣(きづか)われる惧(おそ)れは十分にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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