...竹山の眼には機敏な觀察力が...
石川啄木 「病院の窓」
...この明智の機敏な手配それ自身が...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...多分機敏なる我が国の実業家も加わって働いているであろう...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...年は老(よ)っても父の機敏なのに驚いたことであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...――「一族中の若年の機敏な一人がいう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...星氏は粗硬に似て實は機敏なる所あり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...校長は機敏な人で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャンナン氏より少し機敏な人ならだれでも気づくほどのずうずうしさで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ユダヤとロシアとの両民族の機敏な心理をそなえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...浮世絵師が滑稽頓智(とんち)の妙と観察の機敏なるに驚かずんばあらず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...長六閣下の機敏な統制と緘黙(かんもく)にかかっては...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この機敏な頭に何か不幸が降りかかり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...而もこの過(あやま)ちはいつでも私が苦しい困惑から逃れ出る爲めに機敏な言葉とか尤もらしい口實とかゞ特別に必要なと云ふやうな迫つた場合に起るのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私はさういふ彼の機敏な行爲によつてその少女の心に彼の方が私よりも一そう強く印象されはすまいかと氣づかつた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...」メーラは機敏な黒い目で...
宮本百合子 「「インガ」」
...――聡明な眼と、機敏な動作は、すぐ、次の駕にひそんで、先のを追った...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そう機敏な行動はできまいと軽蔑(みくび)っていた反動だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...機敏な彼に気遣(きづか)われる惧(おそ)れは十分にある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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