...適切機敏なる指揮に依りこれを撃破した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...機敏な劇評家からそりゃア嘘(うそ)だろう...
岩野泡鳴 「猫八」
...天国と地獄です」機敏な影男は...
江戸川乱歩 「影男」
...最も機敏な外交家達がそれを忘れたということはよほど不思議である...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...機敏な三成は逐一(ちくいち)報告を受け取っていたので...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...実に頭のよく働く機敏な遣り方だと思いまして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もしヴァランタンの機敏な眼が...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...――「一族中の若年の機敏な一人がいう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...ユダヤとロシアとの両民族の機敏な心理をそなえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よく頭のまわる機敏な連中だから...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今度はチチコフの驚くべき機敏なことを示す一つの逸話を物語った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...機敏なジャーナリストによって旧造された文学のカテゴリーがいわゆる実話文学であろう...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...而もこの過(あやま)ちはいつでも私が苦しい困惑から逃れ出る爲めに機敏な言葉とか尤もらしい口實とかゞ特別に必要なと云ふやうな迫つた場合に起るのである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さわ子もてきぱきした性質でないことは認めるなんて――勇蔵さんはああいう機敏な男だから...
「海流」
...輿論(よろん)の機敏な把握(はあく)とか...
矢部貞治 「政治学入門」
...前年も此地にゐて郭松齢事件に機敏な報道をして手腕を本社に認められたが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...機敏な態度の変りようが...
吉川英治 「江戸三国志」
...そう機敏な行動はできまいと軽蔑(みくび)っていた反動だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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