...彼女は機巧のある動きでステージを踊り抜いた...
...この玩具の機巧は本格的な模型レベルだ...
...機巧を専門に学んでいる大学があるそうだ...
...昔の時計の機巧は現代のものとはまったく違う...
...自分で機巧を覚えていけば、修理代を節約できるようになる...
...そうして其のお金で吉原へ参りました」緞帳芝居(どんちょうしばい)か覗き機巧(からくり)で聞いて来るものと見えて...
谷崎潤一郎 「少年」
...不幸にして現在の録音機と発声マイクロフォンとはその機巧のいまだ不完全なために...
寺田寅彦 「映画芸術」
...音の生成機巧に共通なところがあるからであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そのほんとうの原因的機巧はまだよくわからないが...
寺田寅彦 「怪異考」
...いつか一度ぐらいひょっとそんな事を考えてそれきり忘れていたのが夢という現象の不思議な機巧によって忘却の闇(やみ)の奥から幻像の映写幕の上に引き出されたのではないか...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...しかし如何なる機巧(メカニズム)でその火山のその時の活動が起ったか...
寺田寅彦 「地震雑感」
...それが再び反発しないでそのまま膠着(こうちゃく)してこんな形に生長するためには何かそれだけの機巧がなければならない...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...その機巧としては物理的また化学的にいろいろな可能性が考えられるのであるが...
寺田寅彦 「小爆発二件」
...有限少数な要素の決定的古典的な物理的機巧では説明される見込みのないものであるが...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...この場合の摩擦によって金だらいの規則正しい振動の誘発される機巧についてはまだよくわからないことがかなりに多く伏在しているのである...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...そうしてそれは人類の保存と人間社会の円滑な運転に必須(ひっす)な機巧の一部をなすものかもしれない...
寺田寅彦 「破片」
...この一夕の偶然の観察が動機となってだんだんこの藤豆(ふじまめ)のはじける機巧を研究してみると...
寺田寅彦 「藤の実」
...むしろただそのままにもう少し放置して自然の機巧を傍観したほうがよかったように思われて来たのである...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...われわれが自然を系統化するために用いきたった思考形式の機巧(メカニズム)の中に最初から与えられたものの必然的な表象を近ごろになっておいおい認識しつつあるのではないかという気がするのである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...変形の機巧にまで立ち入ることはできない...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...それで雲粒がくっつく機巧の研究には...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...それでこれ等の微小気泡ができる機巧を調べ...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...また機巧あり、ベルトが睹(み)た尾長猴はいかにこんがらがった鎖をも手迅(てばや)く解き戻し、あるいは旨く鞦韆(ぶらんこ)を御して遠い物を手に取り、また己れを愛撫するに乗じてその持ち物を掏(す)った...
南方熊楠 「十二支考」
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