...ゆつくり値段の廉いのを捜す事が出来るからださうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...捜すつもりで浴室の前の六畳の部屋の襖(ふすま)を開けると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...……(帽子を目で捜す)ちえっ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...きょろきょろとセレブリャコーフを捜す)どこだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...書籍目録となると全く餓鬼のやうにして中を捜すのである...
土田杏村 「私の書斎」
...また忰を捜すと云う騒ぎだ...
徳田秋声 「躯」
...下水を念入りに捜すのは明朝(あした)の事にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここを」(と外套の襞(ひだ)のところを苦々しい微笑を浮べて眺(なが)めながら)「捜すのは余計なことだろうと思う...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...捜すのはお前達の責任だぞと来た...
三好十郎 「おスミの持参金」
...(と茶店の内外を出入りして棒切れでもないかと捜す)長五 そいつは面白え!(とこれも捜しまわる)その間に花道より急ぎ足に出て来る佐貫の半助及び子分三人...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...米倉の中の米粒一つを捜すようなものである...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...塒(ねぐら)を捜すのである...
森鴎外 「鶏」
...物を見ようとして灯火を捜す者があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...オロロとは物を捜すときの掛声であろうが...
柳田国男 「故郷七十年」
...わざわざ骨を折って乾いた小路を捜すのである...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...さぶは栄二のゆくえを捜すうちに...
山本周五郎 「さぶ」
...仕事の暇をみておれのゆくえを捜すだけでも...
山本周五郎 「さぶ」
...それはいうまでもなく夢のように記憶の底にある池の畔(ほとり)の森に囲まれた家を捜すためである...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
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