...』多吉は物を捜すやうに皆を見廻した...
石川啄木 「道」
...捜すに処無きに至りて世に亡きものに極(きわま)りぬ...
泉鏡花 「一景話題」
...その女はあくまで小林の行くえを捜すでしょう...
江戸川乱歩 「影男」
...始め房枝を殺した犯人を捜すつもりの推理が...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...脱いだ帽子を手にもつてあちこちと帽子掛を捜すらしかつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...困り入ってどうしたものかと考えながらその解釈を捜すような心持で棚の上を見ると...
寺田寅彦 「ある日の経験」
...小太郎の行方を捜すように...
直木三十五 「南国太平記」
...いつどこに倒れているのやら捜すほうも方針が立たない...
永井隆 「長崎の鐘」
...虱捜す女嬰児の額が...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...引っ返して一色友衛を捜すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...按摩の多の市を捜すのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たもとの中に煙草を捜す...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...当時の学者は古鈔本を捜すことになつてゐたからである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...宗匠が茸狩や釵捜す手にもこれと直した...
森鴎外 「俳句と云ふもの」
...外部に未知の幻影を捜すことをやめよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...捜すならなぜ部下たちに命じなかったのか...
山本周五郎 「おばな沢」
...太夫さまを捜すのに暇取った...
山本周五郎 「風流太平記」
...地を捜すための旅に出た...
吉川英治 「江戸三国志」
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